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【読書記録 -114】インプット大全

情報は「武器」であると同時に「毒」でもある

インターネットの普及により、ボクたちが日々触れる情報量は20年前と比較して5,000倍にまで膨れ上がっている。

しかし「情報量の増加」が直接的に「良質な学び」につながるわけではない。本書『インプット大全』の著者 樺沢紫苑が175人を対象に「この1週間でネットで見た情報」について質問したところ、平均3.9個しか思い出せなかったそうだ。

つまり、ネットで見る情報の97%は記憶に残らない… 言い換えると「時間を無駄に浪費した」ってことだ。なんてこったい。

日本一アウトプットする精神科医

本書の著者 樺沢紫苑は、圧倒的なアウトプット量で知られる精神科医だ。メルマガは毎日発行14年、Facebookも毎日更新9年、YouTube更新6年(いずれも毎日)、さらに11年連続で年2〜3冊の出版を継続している。(本書が出版された2019年時点の情報)

一方で「日本一アウトプットする精神科医」である樺沢氏がインプットにかける時間は短い。読書はスキマ時間のみ、ネットでの情報収集は1日15〜20分程度だそうだ。

圧倒的成果を出すための「3つの戦略」

著者は、学びを効率的にするための方法論として、以下の3つの戦略を提唱している。

1. アウトプット前提(AZ:Output Zentei)

著者は「後で誰かに教える」「ブログに書く」という前提でインプットする手法を、「AZ(エーゼット)」と呼んでいる。

誰かに教えるという心理的プレッシャーは、脳内物質のノルアドレナリンを分泌させる。それによって、集中力や記憶力、判断力などが向上するのだ。何かを学ぼうとするときは、前もってアウトプット戦略を設定しておくことによって、脳の情報処理能力にスイッチを入れることができるということだ。

2. インプットとアウトプットの黄金比「3:7」

冒頭に書いた通り、現代人の多くはインプット過多に陥っている。しかし、脳が情報を長期記憶に保存するのは、その情報が「使われた(出力された)」時だけだ。

著者は「インプット3:アウトプット7」の割合で時間を割くのが最も学習効果が高く、自己成長を加速させる黄金比であると説いている。

3. 多読よりも「深読(しんどく)」

さらに著者は「深読」を勧めている。
「深読」とは、その本の内容について10分程度で説明できたり、ブログに骨太な感想をアップできるレベルの本の読み方だ。

ただ字面を追うだけの「ザル読み」では、たとえ100冊読んだとしても、自己満足には繋がっても自己成長には寄与しない。まずは「深読」を身に着け、それから速読や多読に移行するべきだと樺沢氏は説いている。まったくボクも同感だ。

手を動かして「書く」ことによる「反復」

人の脳の深部(脳幹)に「RAS(脳幹網様体賦活系)」という神経ネットワークがあり、それが情報の取捨選択を担っているんだそうだ。RASが活性化することによって、五感から入る膨大な情報から重要なものを拾い上げ、大脳皮質へ送ることで意識をクリアに保っているのだ。

その「RAS」を活性化させる ー記憶を側頭葉にある長期記憶の保管場所へ情報を定着させるー には、できるだけ早いタイミングで「反復」すること、そして手を動かして「書く」ことが重要なのだ。

だから「深読」して(「AZ」に戻って)読んだ本をログに残すんだ。そして、アウトプットの方を多めにするんだ。そうすれば、自分の手を動かして情報を取捨選択をすることができて、後から見返すことができる。

そのアウトプットの量がインプットの質を向上させることになるんだ。

参考リンク集

・樺沢紫苑 公式YouTubeチャンネル:樺チャンネル
・Amazon『インプット大全』書籍紹介ページ


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