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自然忘却

知的生産を生業とする者にとって、記憶している知識の量がいくら多くても、それをすぐに取り出すことができなかったり、関連付けることができなかったりするのは致命的だ。

ボクは、人間の知的生産性の良し悪しはHDDの容量ではなくRAMの性能だと思っている。だから昔から暗記科目は好きじゃなかった。今でも人の名前や地名などを覚えるのが苦手だ。


ボクは隙があったら寝ようとする。
ちょっとでも眠気があると十分なパフォーマンスが発揮できないと思っているからだ。「寝るのも仕事の内」。

人間の脳は、起きている時に学習した情報を、睡眠中に再活性化し、記憶の整理(定着・消去)を行っているんだそうだ。

確かに、ちょっとでも睡眠をとるとパフォーマンスはグッと上がる。

それが「自然忘却」 ―人間の知的工場である脳の中の記憶が、REM睡眠中にキレイに整理され、不要なモノが処分され、広々とした状態になる― だ。

忘却することを恐れる必要はない。
文学博士でお茶の水女子大学名誉教授だった外山滋比古氏も、忘却はその人の価値観に沿って、優先順位の低いものから忘れていくものだと言っている。その人が面白いと思っていることは、それが些細なことであってもめったに忘れないものだ。

逆に言うと、その人自身の価値観がしっかりしていないと、大切なものを忘れ、つまらないことばかり覚えていることになるのだ。


ボクは眠りが浅い。
だから、ちょっとしたことですぐ目を覚ます。

そしてボクは割と心配性だ。
何か心配事がある時は、さらに眠りが浅くなる。
やり残している仕事があるときとかね。

そんなときは変な夢を見ることが多いんだな。

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