【読書記録 -49】Simple
組織を効率的に動かすための文章術
現代の経営者が直面する最大の課題は、従業員の「集中力」の枯渇だ。
どんな企業においても情報は氾濫している。
それによって、従業員の集中力は散漫になり、メールや会議資料が読み飛ばされ、結果的に組織の実行力を削ぐ。ならば、そこで必要となるのは相手の時間を奪わずに核心を届ける方法論だ。
人は文章の冒頭数秒で読む価値を判断する
自分の書きたいことを書きたいように書いていては、伝わるものも伝わらない。伝えたいなら読者ファーストに徹するべきだ。
それによって、経営者と従業員間の伝達スピード(理解スピード)が上がれば、理論的に言って組織の意思決定スピードも上がるというものだ。
1.「タイトル」で心をつかむ
2.「リード文」でいちばん大事なことを伝える
3.「なぜそれが重要か?」で文脈を示す
4.「さらに知る」で詳細を伝える
『Simple - 簡潔さは最強の戦略である』

本書の著者 ジム・バンデハイ、マイク・アレン、ロイ・シュウォーツの3名は、米国メディア界の異端児と呼ばれる人物だ。彼らは「ポリティコ」や「アクシオス」を創業し、多忙な政治家や経営者が最後まで読むニュース形式を確立した。
その知見をビジネスコミュニケーションのフレームワークに落とし込んだのが本書である。
簡潔さは最強の経営戦略
彼らが提唱するスマート・シンプル(賢明な簡潔さ)は、単に文章の文字数を減らせと言っているだけのものではない。
リーダーが放つべき言葉は、短く、鋭く、明確であるべきだ。そうであれば、組織の風通しは良くなり、結果的に生産性が高まる。
経営者が組織を効率的に動かしたいなら、まずは最も伝えたい一言を最上部に置くことから始めるべきなのだ。
