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コミュニケーション能力

人は誰でも誰かに頼って生きている。
目の前で直接的に何かを施されたりしていなくとも、間接的に誰かの労働や気遣いによって、世界は動いているのだ。

ボクも割と独善的な考えに陥る方だ。
可能であれば、あまり他人に関わらず生きていきたいとも思っている。だけどそれは絶対に叶わない。

サプライチェーンや物流を深く学べば学ぶほど、商品が消費者の手元に届くまでにいろいろなセクション、そしてそこに携わる人々の手が加わって成り立っていることを知ることになる。そしてそれは「世の中には自分だけではどうにもならないことがたくさんある」ということを教えてくれるものでもあるのだ。

自分が正しいとか、相手が間違っているとか、そんなシンプルなやり取りで世の中が動いているわけではない。サプライチェーンや物流の現場を見ていると、ブルウィップバタフライエフェクトのような事象は日常茶飯事だ。物流事業者はそんな自分ではどうにもならないことを事実として受け入れて、その中で身を削ってサバイブしている。

ボクは今は現場から離れて、サプライチェーンや物流を俯瞰で見る立ち位置になってしまったが、その目線で見ると上手くいってる事業者とそうでない事業者がリアルに見えてくる。

上手くサバイブできている会社は代表が謙虚だ。
それは単に腰が低いということではなく、学ぶ姿勢を持っているということだ。量的拡大が難しくなってしまい、質的拡大を目指さなければ生き残っていけない現代において、誰かが新しい何かを教えてくれるということが最も大きなサポートになる。

もうひとつは、嫌われる勇気を持っていること。
それは代表がクライアントや同業者や社員たちに迎合することなく、はっきりと自分の意見をいうことができるということだ。その中には「嘘をつかない」という素養も含まれる。

三つ目は恩送りができることだ。
自分が受けたサポートは、それを発してくれた相手に返すというより、未来に送っていく感覚が大事だ。それを続けていくことによって、恩送りのコミュニティが出来上がっていく。

それがコミュニケーションだ。

人は誰でも誰かに頼って生きている。
誰かに頼らなければならない以上、コミュニケーション能力が重要になる。だけど、ボクは多くの人がその意味を取り違えていて、手法を間違っていると思っている。


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