【読書記録 -85】成瀬は都を駆け抜ける
最近、AudibleのテレビCMで『成瀬は都を駆け抜ける』が使われているのを見かけるようになった。
本作『成瀬は都を駆け抜ける』は、2024年本屋大賞受賞作家 宮島未奈が発表している「成瀬シリーズ」の完結編だ。ボクは本シリーズをAudibleで三作一気読み(聴き)している。つまりボクは本作(シリーズ完結編)も2月頃読んで、そのままログを書くのを忘れてたってことだ。
この作中で、成瀬あかりは大学生になった。
しかも京大生だ。
なんで彼女がそんな難関大学にすんなり受かっているかというと、それは彼女が完全な「自立型」の学習をしているからだ。彼女はそもそも試験や単位のためではなく、自らの知的好奇心を満たすことを学習の目的としているので、勉強をすることが苦でない。
そう、学習法においても彼女はゴーイングマイウェイなのだ。

さらに、彼女はせっかく入った京大を、その講義や施設をいかに使い倒すかという視点で見ているようだ。おそらくそれも、彼女の壮大な人生計画の一環なんだろう。
昨今、「リスキリング」などというワードがもてはやされている。
リスキリングとは、新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること。主にDXに対応するため、新しい知識や技術を習得し、新しい業務や職業に就く(または就かせる)「学び直し」や「スキル再開発」のことを指す。
だが、彼女にとっての学習は、どうやら単純な自己研鑽などではなさそうだ。
彼女は確固たる自分の人生のゴールを見据えて、そのゴールから逆算した取捨選択を行っているように見える。だけどその選択肢は幅広に持っている。
作中、成瀬あかりは以下のように述べている。
ボクたちも見習うべき考え方だろう。
大きなことを百個言って、ひとつでも叶えたら、「あの人すごい」になる。だから日頃から口に出して種をまいておくことが重要なのだ。
先のことはわからないからなんとも言えないが…。
何になるかより、何をやるかのほうが大事だと思っている。
みんなは『極める』という到達点を気にするのだが、わたしはそこに至るまでの道が重要だと思っている。ゴールにたどり着かなくても、歩いた経験は無駄じゃない。
参考リンク集
・新潮社「成瀬シリーズ」特設サイト
・2024年本屋大賞結果発表ページ
・Amazon『成瀬は都を駆け抜ける』書籍紹介ページ
