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経営の心得10箇条

元NEC会長の小林宏治氏が「経営の心得10箇条」を説いていらっしゃる。

1. まず紙の上に自分の考えを描いてみよ。地図やシナリオは、挑戦への道しるべとなる。
2. 心の中に時間軸と空間軸を持ち、自らの置かれた立場を理解せよ。
3. 安定な企業は不安定で、不安定な企業は安定であると心得よ。
4. チームワークは一人一人の力を倍加させる。古い諺にも三人寄れば文殊の知恵と言われていることを忘れるな。
5. 思考の過程においては、一方向的ではなく(双方向的な)フィードバック・グループを作ることに留意せよ。
6. 事業においては、物事の多くが、点から線へ、線から面へと発展してきている。たとえば、マーケティングとテクノロジーは、マトリックス構造を形成していると心得よ。
7. 集中と分散、全体と部分など、物事の両面性の特質を考え、バランス感覚を常に養え。
8. ますます増大する知識、情報の波に押し流されることなく、選択の力を持て。この際、大切な情報は姿を見せないものと心得よ。
9. 自助の精神、セルフヘルプが人間と社会の発展の原動力であると理解せよ。
10. 人も事業もその長所と潜在力を伸ばし、庭師の心を持って育成に当たれ。一人前にするには、10年20年はかかる。

この10箇条から学ぶところは大きい。

例えば、1. と2. を全く気にしたことがないままに何年も(場合によっては何十年も)経営を続けている中小企業は非常に多い。

地図やシナリオがなければ挑戦ができないし、自分の進むべき方向もわからない。ビジネスはそこからスタートすべきだし、仮に勢い余って五里霧中で起業したとしても、できるだけ早い段階で自分のポジションとこれからの方向を見定めておくべきなんだ。

6. 7. の考え方はメーカー以外の業種であっても取り入れるべきだ。労働集約型の企業であっても、多層構造の業界の下層にいる小さな会社であってもマーケティングの基礎を知るだけで優位に立てる。そして、テクノロジーは日々進化し、誰もその潮流から逃れることはできない。

小林氏は、1964年に松下幸之助がコンピューター事業から撤退しようとしたときに「松下さんともあろう人が、この有力な未来部門に見切りをつけるとはいかにも残念。コンピューターは今でこそソロバンが合わない(利益が出ない)が、これは将来必ず、家庭電器の分野にも不可欠なものになる」と進言したそうだ。

ボクたちも、マーケティング力を縦軸に、テクノロジーの進歩を横軸において、そのマトリックスの中に自分の現在地をマークアップしてみようじゃないか。

そして、昨今のSNSには「あなたにも簡単に何かを成し遂げることができる」というような情報が溢れている。そんな情報に流されることなく、自分で正しい選択ができる力を身に付けなければならない。

大切な情報は自分から姿を現さないのだ。

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