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【読書記録 -6】IOWNの正体

いつだったか「IOWN(アイオン)」という通信技術のことを知る機会があった。

その時はサラッと聞いただけだったが「消費電力が100分の1になる?!」という部分はどうしても確認しておきたく、すぐにKindleで購入したものだ。


島田明は、NTTで長年にわたり研究開発と経営を担ってきた人物であり、現在はNTT株式会社の代表取締役社長だ。現場の技術と社会実装の両方を知る彼の立場から書かれたのが本書『IOWNの正体』である。

IOWNとは、光技術を中心にした次世代通信基盤であり、これまでの電気信号主体のネットワークを根本から作り直そうとする構想である。彼は本書において、現在のインターネットが速度や電力の面で限界に近づいているという現実と、それを乗り越える新しい仕組みの必要性を語っている。

NTTはIOWNの技術によって、電力効率100倍(消費電力100分の1)、伝送量125倍、遅延200分の1の未来を目指しており、本書の中でそのロードマップが示されている。それが実現すれば、遠く離れた場所でも医師が手術を支援したり、自動運転車が安全に走ったりする社会が現実になる。そしてAIや仮想空間がもっと身近な存在になっていく。それはボクたちの生活の形を大きく変えていくことになるだろう。

本書を読んでいると、日本発の技術が世界に大きなインパクトを与えるだろう期待を持つことができる。その一方で、ボクらも企業だけに未来を委ねるのではなく、自分たちでできることを模索しなければならないと考えさせられるのだ。

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