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【読書記録 -33】スマホはどこまで脳を壊すか

本書の著者 榊浩平は、東北大学加齢医学研究所の助教、脳機能開発の第一線で活躍する研究者だ。共著者の川島隆太は同研究所の教授であり、脳トレの先駆者として世界的に知られる医学博士だ。

この二人がタッグを組んで書き上げた『スマホはどこまで脳を壊すか』は、現代社会が直面している「デジタルデバイスによる知性の侵食」の実態を、データと脳科学の知見によって公にするものだ。

ーネットサーフィンー
そんな言葉が流行ったのは30年ほど前のことだ。

その頃は自分から見たいサイトを探し出していた。
だから「サーフィン」などと言う表現だったんだ。
だけど、今や自分から何かを探す必要すらない。


SNSは中毒性が高い。

タイムラインをスクロールすることによって飛び込んでくる新しい情報は、脳にとって「予測不可能な報酬」として認識される。これはギャンブル依存症と同じメカニズムで、それに抗うと脳内の側坐核が反応し、強い渇望感が生まれる。

また、SNS上の「いいね」や視覚的な反応は、社会的承認を求める本能をハックし、脳を24時間体制の緊張状態する。この持続的なストレスとドーパミンのループが、結果として睡眠の質を破壊し、メンタルヘルスの悪化を招く直接的な要因となっている。

そして、SNSの通知が脳の報酬系を刺激し、ドーパミンが過剰に放出されることによって、脳が常に次の刺激を求める状態=依存状態へと作り変えられていく。

現代を生きていくためには、テクノロジーを使いこなす能力が求められる。だけど「テクノロジーから脳を隔離すること」も、時には必要なんだろう。

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