雰囲気を是とする組織にするな
ボクはよく「抽象行動用語を使わないようにしましょう」と言う。
抽象行動用語とは、概念や関係性、状態など具体的なイメージが湧きにくい行動に関する言葉を指す。行動そのものというより、行動の目的、意図、精神性などの概念的な言葉の総称だ。
「改善を進めます」
「効率を向上させます」
「しっかり管理します」
「良好な関係性を築きます」
「チームワークを重視します」
「モチベーションを向上させます」
これらは全て「抽象行動用語」だ。
抽象行動用語の何がよくないのか…
それは文字通り、自分(や部下)の行動そのものが曖昧になることだ。そのくせ「~します!」と言い切り型にすることで、意思表示をしたような、結果にコミットしたような雰囲気を出すことができてしまう。
例えば、改善を進めるのであれば…
1. 理想と現実のギャップの数値化
2. その乖離をどのような方法で
3. どのくらいの期間を掛けて埋めていくのか
4. そのために必要な人員やコストの算出
5. ガントチャートなどの策定
6. 予実管理の手法(データの取得方法)
などの構想が(それがラフなものであっても)頭の中にあった上での「改善を進めます」であれば問題はない。
だけど、会議などで飛び出してくる抽象行動用語は、大抵その場しのぎの言い訳に過ぎないことが多い。
会議などで毎回ツラツラと抽象行動用語が出てくる組織。その発言者には悪意がなく、周囲の人たちもその発言をそのまま是としてしまうような組織。もしあなたの会社がそうなのであれば、その会社は長続きしない(少なくとも成長はしない)だろうとボクは思っている。
もしあなたが組織の長なのであれば、自分が預かる組織を「何かをやっているような雰囲気を是とする(もしくは誰も気づかない)」組織にしてははいけない。
