【読書記録 -110】プレイングマネジャーの仕事
やってはいけないことは「丸投げ」
まず、最も良くない行動から書いておこう。
それは経営者がこの本を手に取り、タイトルだけを見て部下(プレイングマネジャー)に「この本を読んどけ」と言ってポイっと手渡すことだ。
経営者は、本書『チーム全員で結果を出す「プレイングマネジャーの仕事』をプレイングマネジャーに渡さず、自分自身でじっくりと読むべきだ。なぜなら、プレイングマネジャーの本来の力を発揮させるためには、本人の能力を伸ばそうとすることよりも、経営者が適切な環境を構築することのほうが重要だからだ。

現場組織は3階層であるべき
プレイングマネジャーが率いるチームが前進するためには、チームリーダー(マネジャー)の「リーダーシップ」、サブリーダー(補佐役)の「フォロワーシップ」、そしてチームメンバー(構成員)の「メンバーシップ」という、それぞれの立場に応じた3つの役割が明確に機能しなければならない。
それは、プレイヤー業務とマネジメント業務の双方で成果を求められる過酷なポジションにおいて、プレイングマネジャーが個人の能力だけで限界を突破することは不可能に近いからだ。
中小企業において、組織作りは経営者の仕事だ。
ましてや、その会社の管理職が全員プレイングマネジャーであるならなおさらだ。
以下のようにの3つの階層を定義したとき、(最も重要なポジションとして)現場を回す能力の高い人を「サブリーダー」に置くべきだ。ただし「リーダー」がサブリーダーからリスペクトされる人物でなければ組織は機能しなくなる。
チームリーダー(マネジャー)の「リーダーシップ」:(統率力を持って方向性を示す)→チームの目標を設定し、メンバーを導く役割。
サブリーダー(補佐役)の「フォロワーシップ」:(リーダーを主体的に支え、補佐する)→リーダーの意図を汲み取り、現場との橋渡しをしながら組織を支える役割。
チームメンバー(構成員)の「メンバーシップ」:(個々の役割を全うし、貢献する)→与えられた個人の業務に責任を持ち、チームの目標達成に向けて協力する役割。
これら、各ポジションがそれぞれに与えられた役割と存在意義を理解し、連携することによって(プレイングマネージャー一人に過度な負担が集中しない)理想的な組織体制が完成するのだ。
経営者は、マネージャー個人にスーパーマンであることを求めるのではなく、「組織全体の役割のバランスを整えることこそが、最も確実で持続可能な組織成長のルートである」ということを忘れてはいけない。
参考リンク
・Amazon『プレイングマネジャーの仕事』書籍紹介ページ
・著者 小池浩二:マイスター・コンサルタンツ株式会社 ホームページ
