【読書記録 -14】国民のための経済と財政の基礎知識
ボクはあまり政治を語らない。
いや、語らないように意識している。
だからあまり政治に詳しくなかったというのが正直なところだ。だが、この本を読んで「政治」と「経済」が表裏一体であることがよくわかった。
ボクの個人的な感想で言うと、以前読書記録を書いた『東大生が日本を100人間の島に例えたら〜』を読んでからこちらを読むと、スッと頭に入ってくるだろう。
『国民のための経済と財政の基礎知識』

高橋洋一は、元大蔵省(現・財務省)官僚であり、内閣府参与などを歴任した経済学者である。財政・金融政策の実務に深く関わった経験を持ち、統計や制度設計に精通した人物だ。
本書において彼は、制度と数字の両側面から、日本の経済と財政をめぐる議論を整理している。国の借金や財政赤字について、政府の財政と企業や家庭の会計では、その仕組みや考え方が大きく異なることがわかりやすく書かれている。
よく「政府の借金は国民の借金」などと言われる。
しかし本書を読むと、自国通貨を発行できる政府が、単純に「借金で破綻する」と考えるのは論理的に無理があるということが理解できる。また財務省がずっと「プライマリーバランス黒字化」を主張してきたによって、必要な支出まで抑制されて、日本が経済成長の機会を失ってきた経緯も指摘されている。
ボクは経済も政治も専門家ではないので、本当に正しい考え方が何なのかはわからないが、少なくとも日本が経済破綻に向ってまっしぐら…というわけではなさそうと思うことはできた。それはボクにとって良いインサイトだったと思っている。
制度と数字を基にして自分で考えることは重要だ。
ボクらがやるべきなのは、ニュースや一部の政治家の発言を鵜呑みにせず、一次データと論理に基づいて、経済と財政を判断する力を身につけることだろう。
