【読書記録 -38】自選 谷川俊太郎詩集
― 物語には終わりがあるが、詩に終わりはない ―

谷川俊太郎が遺した言葉の通り、詩集の良いところは、どこからでも読み始めることができて、どこで読み終えてもいいところだ。
解説するまでもないかもしれないが…
谷川俊太郎は、1931年に哲学者・谷川徹三の長男として生まれた。彼は18歳から詩作を始め、その後の活動は多岐にわたり、詩作だけでなく、絵本、作詞、翻訳、脚本なども手がけている。2024年に92歳で逝去されるまで、第一線で活躍された、戦後日本の詩壇を代表する詩人だ。
彼のデビュー作である、第一詩集『二十億光年の孤独』は1952年に発表されたもの… まだ彼が21歳の時だ。そりゃ詩壇は驚いたことだろう。
どうやら、それまでの詩壇に宇宙のことや数字を使った詩を書いた人はいなかったようだ。しかも21歳の新人だ。おそらく大谷翔平や藤井聡太が出てきたときの比じゃなかったろう。
ボクが彼の作品を初めて読んだのは『マザーグースのうた』だったと思う。図書館で読んだのか、学校で読んだのか忘れてしまったが…
それと、(後に知ったが)SNOOPYの翻訳もずっと手掛けていらっしゃった。その他にも、数多くの絵本や童話も出版されているので、多くの人が知らず知らずのうちに「谷川俊太郎」に触れてきたんだと思う。
ボクは「二十億光年の孤独」が読みたくてこの詩集を買った。この詩のタイトルだけはしばしば話題に上ることはあったが、ちゃんと読んだことがなかったのだ。
ボクは詩のことはよくわからない。
だけど、谷川俊太郎の生き方が好きなんだ。
いつも自由で、視野を広く持ち、だけど孤独な誰かに寄り添い、幅広い仕事を受け、高齢になっても精力的に活動し、だけど老害にならず、あとから「あの作品にもあの人が関わっていたんだ…」と言われるような存在になれればいいなと思っている。
