適材適所
この「適材適所」も厄介だ。
多くの経営者は、有能な人により多くの役割を割り当てて、無能な人の役割を軽くすることが「適材適所」だと思っている。思っているだけならまだマシだが、実際にそうしてしまう経営者のなんと多いことだろう。
適材適所を正しく実行するためには、まずチームメンバーひとりひとりが「なにができて、なにができないのか」を知るところから始めなければならない。どういう状況下でその人が力を発揮するのかを知っておかなければならない。
雨の日には雨傘の出番だ。
晴れている日に雨傘は役に立たなくていい。
それなのに、その雨傘に「日傘としても使えるよね?」とか「杖の代わりにもなるよね?」などと、どんどん仕事を割り当ててしまうと、その傘は本来の消耗スピードより早く傷んでしまうのだ。
一方で、晴れの日にも出番のない日傘はいつまで経っても皺一つ付くことはない。あなた自身が日傘の傘袋から出る機会を奪ってしまっているのだ。
その結果どうなるかは、言わずもがなである。
ときには、晴れている日に雨傘を干してあげることも大事だと思わないかい?
