【読書記録 -18】ねらわれた星(星新一 ショートショートセレクション)
久しぶりに星新一を読み直したくなった。
星新一は、言わずと知れたショートショートの神様。彼の短編集が何種類くらい発売されているのかボクにはわからない。いろんな短編の組み合わせで単行本や文庫が発売されているし、復刻版などもあるから相当な数だろう。
ボクも子供の頃、彼の作品集を何冊か持っていた。
それがどこの出版社から発刊された、どんなショートショート集だったのか、今では皆目わからないが…
…と言うことで、久しぶりに星新一作品を読もうと思ったわけだが、どの本を買えばいいか悩ましい。Amazonで「星新一 ショートショート」などと検索すると無限にレコメンドされるしな。
迷いに迷った挙句、自分の記憶に残っている「ボッコちゃん」「ねらわれた星」「プレゼント」「よごれている本」などが収められている、この「ショートショートセレクション」をポチったのだった。
和田誠の挿絵も決め手だったかもしれない。
たしか、ボクが子供の頃に持っていた本の挿絵も和田誠だったように思う。確かではないけれど…

読み返してみるとやっぱり面白い。
結末がわかっていても面白い。
彼の作品には、だいたい画期的な装置や親切な人間(もしくは親切な神様や宇宙人)が登場する。そしてほのぼのと物語が進む。
だけど、徐々に不安定になっていくんだな。
登場人物はみんな真剣で、彼らは正しい判断もしくは選択をする。にもかかわらず、何かが少しずつズレていき、エンディングで読者だけにそのズレが明かされる。
その登場人物と読者の微妙な距離感が、星新一作品の醍醐味なんだろうとボクは思っている。
