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【読書記録 -3】2050年の世界

この本は、発刊された頃(2023年)に書店に平積みされていたのを衝動買いしたものだ。

まあまあボリュームがあって(450ページほど)、買ってすぐに3割ほど読み進めたが、途中で止まったまま書棚で眠っていた。去年ふとそれを思い出して続きを読み返したのだ。


『2050年の世界』は、世界経済と国際秩序が長期的にどのように変わっていくのかを描いた本だ。

著者ヘイミシュ・マクレイは、英国インディペンデント紙の元副編集長であり、国際経済や金融、政治を専門とする経済ジャーナリストである。欧州のみならず米国や新興国の動向にも精通し、グローバルな視点から世界の構造変化を分析してきた実績を持つ。

ヘイミシュ・マクレイは、2050年に向かって世界が不可逆的に変化していくだろうと説く。彼はこの本の中で「変化をもたらす5つの力」として、人口動態、技術革新、グローバル化、エネルギーと環境、金融と経済の再編を挙げ、それらの力が複雑に絡み合いながら世界を動かしていく未来を描いている。

その変化は大陸ごとに異なる形で現れる。
アジアは人口規模と成長力を背景に世界経済の中心へと近づき、アフリカは潜在的な人口増加によって長期的成長の可能性を秘める。一方、欧州や日本は成熟社会としての課題を抱え、米国は技術革新と金融力を武器に影響力を維持する。また彼は、気候変動と資源制約が各地域の発展条件を左右するだろうとも主張している。

本書は2050年の世界を断言した予言書ではない。世界経済、国際情勢、ビジネス環境を大局的に捉えるための視座を得る目的で読むべき本である。

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