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仮説と検証

こんな言い方をすると怒られるかもしれないが… 農業って面白そうだと思う。

ボクの母方の家系は農家だ。
ただ、祖父の農地はボクの自宅から少し離れたところにあったので、朧げに田植えを手伝った記憶があるくらいで、農作業の経験はほとんどない。

ボクは街の子だったので、毎年夏休みに田舎の祖父の家に泊まりに行くことを楽しみにしていた。畑で採れたばかりのキュウリやトウモロコシはそれはそれは美味かった。

今でも農業系のテレビ番組は割とよく見る。
その中でも「品種改良を繰り返して、こんな◯◯ができたんです!」というエピソードが好きだ。

(遺伝子組み換えではない)オーガニックな品種改良方法は以下の2つらしい。

交配育種法(かけ合わせ)
目的:複数の品種の良い特徴(例:おいしさ+病気への強さ)を併せ持つ品種を作る。

手順: 目的の形質を持つ親(例:おいしい品種と病気に強い品種)を選ぶ。一方の品種の雌しべに、もう一方の品種の花粉を受粉させる(人工授粉)。できた種子から育った子孫の中から、両方の良い特徴を持つ個体を選び出す(選抜)。

この交配と選抜を何度も繰り返し、目的の性質が安定して現れるようにする(固定)。

特徴: 時間はかかるが、自然界にある遺伝子の組み合わせを利用するため、多くの品種改良で用いられる。

突然変異の利用
自然突然変異: 栽培中に偶然見つかった「変わりダネ(突然変異した個体)」から、優れた特徴を持つものを選んで増やす(分離育種法)。

人為的突然変異: 放射線や薬剤を当てて、意図的に突然変異を誘発し、優れた個体を選ぶ(放射線育種法など)。

これは、仮説と検証だ。

味の観点だけでなく、どうすれば効率よく、より多く作物を収穫することができるかという点においても、農業は仮説と検証の繰り返しだ。

そして、一年経てば(自然災害などを除いて)必ず結果を検証できるという意味では、ボクがやっている仕事より、よっぽど堅実で有意義な気がする。

ただし、検証できるのは一年に一回だ。
モノによっては3年くらい掛けないと検証できない場合もあるだろう。(桃栗三年柿八年っていうからな)

一生かけても数十回しか結果検証ができないのはちょっと寂しい気がする。そして、毎年毎年素晴らしい結果が出るわけではないだろうし、収益のことを考えると品種改良ばかりやっているわけにもいかないはずだ。

ボクの祖父も祖母もすでに亡くなっている。
それと前後して農地は売られ、今では宅地に替わってしまった。

もう、今からボクが農家になることはないが、何か関われることがあるといいなと思っている。

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