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【読書記録 -117】マーケティングリサーチとデータ分析の基本

ボクの本業はマーケティングではない。
エグゼキューション」だ。

「Execution(エグゼキューション)」とは、英語で「実行」「遂行」「実施」を意味します。戦略や計画を単なるアイデアに終わらせず、具体的に「実行する・やり遂げる」ことを指します。

だがエグゼキューションは、プランニングやマーケティング ⇔ オペレーションの橋渡し役なので、時としてその両サイドの部署に対して口出しする。各部署がそれぞれ勝手なことをやり始めると、会社として目指している方向からブレてしまうからだ。

プランニングとマーケティングはビッグデータに頼りがちだ。それに対してオペレーションはどうしても現場感覚を優先してしまう。そして往々にして、ビジネスの戦略や戦術はプランニング→オペレーションへ一方通行に伝達されるものだ。しかも「数字」で。

だからボクたち(エグゼキューション)は、その両者の感覚を身に着けておかなければならないし、知識と経験を持っておかなければならない。そして、オペレーションが腹落ちしたうえで実行できるよう言語化してあげる必要がある

そういう意味で、本書は役に立った。


本書『マーケティングリサーチとデータ分析の基本』の中心に置かれているのは、「昨今のビジネスシーンにおいて、常にデータドリブンであることが求められるが、データドリブン=ビッグデータ活用ではない」という視点だ。

リサーチを成功に導く7つのステップと仮説思考

リサーチは、以下の7つのステップで進める。
ただし、その質を高めるには「仮説思考」が不可欠だ。調査の前に調査課題に対する仮説を持っておくことで、効率的に課題の焦点を絞ることができるからだ。

  1. 順番の決定:ビジネスインパクトが大きいものから着手する。

  2. 目的の設定:「どんな意思決定やアクションをするために調査するのか」を明確にする(←ここが最重要)。

  3. 調査企画の設計:3C分析やSWOT分析などのフレームワークを活用し、リサーチの範囲を絞り込む。

  4. データ収集:デスクリサーチやインターネットリサーチなどを活用する。

  5. 分析・解釈:集めたデータから客観的な「事実(Fact)」だけでなく、「気づき(Findings)」を見つけ出す。

  6. アウトプット作成:意思決定者が判断しやすいよう、シンプルで要点を突いた資料を作成する。

  7. アクション:分析結果を具体的な施策に落とし込み、意思決定者を巻き込んで実行する。

データを分析し、アクションにつなげる5つの視点

データ分析には以下の5つの視点を持つことが重要だ。

  1. 分析目的を明確にする:「何を明らかするのか」「どのようなアクションにつなげたいか」を明確にする。

  2. 比較軸を考える:「何と何を比較するか」を明確にする。

  3. 構造・構成を考える:「要素を分解」して把握する。

  4. 関係性に着目する:「相関関係」と「因果関係」を見極め、疑似相関に騙されないようにする。

  5. 分布を確認する:平均値は外れ値に影響されやすいため、全体の分布状況や中央値などを確認する。


リサーチ・分析の本当の目的

リサーチや分析の目的は、顧客を理解し、より良いビジネスの意思決定(アクション)を行うことだ。

昨今、ビッグデータは簡単に手に入るようになった。
そうなると、もうそれ自体には価値はない。

企業が本当にデータドリブンであろうとするならば「ビッグデータに何を掛け合わせるか」「ビッグデータをどう活かして会社の意思統一を図るか」というところに目を向けなければならない。

参考リンク

・Amazon『マーケティングリサーチとデータ分析の基本』書籍紹介ページ

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