見出し画像

「都落ち」の先で見つけた、私の居場所と天職への道

私は転職14回もしているスーパー社会不適合おばさんだ。
そんな私の経歴を動画で紹介しているので興味のある方は見てほしい。


1. 2回目の職業訓練と、消えないトラウマ

コロナ禍の足音がすぐそこにまで近づいていた2020年1月。34歳の私は、11社目の職場を退職していた。 新卒で入社した民間企業(いわゆるブラック企業)でのトラウマは、何年経っても消えることはなかった。その後は「安定・安心」を求めて行政の非常勤職員を渡り歩いたが、令和の時代に入り、世間で言われていた“公務員神話”も確実に崩れ始めているのを肌で感じていた。

命を削るようにして働いてきた私が、身をもって行き着いた答え。それは「自分を大事にしない職場は、全力でOKOTOWARI(お断り)」ということだった。

私は、自分を立て直すために2回目となる職業訓練校へ通うことにした。そこで必死に勉強し、簿記3級という新しい“武器”を手に入れた。 訓練校の先生には本当にお世話になった。卒業後も履歴書の添削や面接の相談に親身に乗ってくれただけでなく、学校のカリキュラムにあった適性検査や心理テストを通じて、私は一つの重要な事実に気づかされる。

「自分は、そこまで事務職に強く向いているわけではない」

しかし、当時の私には事務職以外の未知の世界へ飛び込む勇気がなかった。先生から「公務員だけじゃなく、民間にも目を向けてみたら?」とアドバイスをもらったものの、最初のトラウマが足枷になり、どうしても民間の門を叩くことができなかった。

結果、私は再び公務系の仕事を探し、とある省庁の大阪事務所の求人にたどり着いた。 総務課での事務員募集。仕事内容は経理と庶務。他省庁での総務の経験もあり、取得したばかりの簿記3級も活かせる。「これはいけるかもしれない」と応募したところ、無事に採用が決まった。

「今度こそ、落ち着いて長く働けるかもしれない」 そう期待に胸を膨らませていた。……しかし、入社してすぐに気づくことになる。

いたのだ。またしても、あの生き物が。 お局(おつぼね)が。

「なんでやねん。ふざけんな(笑)」と、心の中で激しいツッコミを入れざるを得なかった。

2. コロナ禍のテレワーク、そして「お茶汲み」という不条理

2020年4月、世の中はコロナ禍に突入し、緊急事態宣言が発令された。 私の職場は、週の半分が出勤、もう半分がテレワークという体制になった。元々テレワークを積極的に導入していた職場だったため、移行自体はスムーズだった。

最初は「通勤もなくて最高!」と思っていた。しかし、現実の在宅勤務は地獄だった。 チャットツールを通じて、お局からの容赦ない、細かい管理が飛んでくる。 「今、何してるの?」 「それ、もう終わった?」 決してサボっているわけではないのに、24時間監視されているようなプレッシャー。自宅という本来リラックスできるはずの聖域に、お局が土足で踏み込んでくるような感覚に、私は次第に追い詰められていった。

かといって、出勤日になればリアルなお局が待ち構えている。 当時、その職場では非常勤職員が職員のお茶やコーヒーを用意する悪習があった。コロナ禍が始まったばかりの緊迫した時期、誰もが感染を恐れてマイボトルを持参していた。「これでもうお茶汲みなんてしなくていいはず」と安心していた矢先、お局が口を開いた。

「その日暮らしさん、お茶はまだなの?」


思わず内心で「空気読めよ、ドブスが!」と毒づいた。この時代に、ただ一人のために感染リスクを冒してお茶を淹れさせる不条理さに、怒りが震えた。 さらに出勤日には、感染の恐怖に怯えながら大阪市内までの満員電車に揺られる日々。仕事、人間関係、社会全体を包む見えない不安、そして終わりなきコロナ禍。いろんなものが重なり、今振り返れば、当時の私は軽いうつ状態に陥っていたのだと思う。

結局、私はその省庁をわずか4か月で退職した。 「せっかく職業訓練で簿記まで取ったのに、どうしてこうなってしまうんだろう」と、自分を責めて涙が出た。

ここから先は

1,288字

¥ 300

Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?