何も信じられない。私はまた騙されそうになった
6月半ばから新しい仕事を始めた。
以前から介護認定を受けている高齢者のお宅へ訪問し、掃除をする家事支援の仕事を1年半続けている。先日、別の会社から新しい案件を紹介してもらった。案件自体が少ない仕事なので、「ラッキー!」と思い引き受けた。
引継ぎの日、前任者と話をして驚いた。
前任者は親会社に勧められて介護の初任者研修の資格を取得したそうだ。仕事の幅が広がると思って資格を取ったのに、その結果、家事支援の仕事ができなくなってしまったという。
私は「資格を取ったら家事支援ができなくなるって説明はあったんですか?」と聞いた。
答えは「なかった」。
それを聞いてゾッとした。
実は私も以前、その会社から初任者研修を勧められていた。しかし身体介護をやるつもりはなかったし、介護職になりたいわけでもなかったので断っていた。
もし何も知らずに資格を取っていたら、私も同じことになっていたかもしれない。
もちろん介護業界は人手不足なのは理解している。
でも、「資格を取ると今の仕事ができなくなる」という重要な説明をしないまま勧めるのは、とても誠実とは思えなかった。
実は似たようなことが、少し前にもあった。
知人から「飲食店の開店前の掃除をしない?」と誘われた。
掃除の仕事が好きだし、週1回・接客なしと聞いて「いいかも」と思った。
ところが話を進めると、いつの間にか週2~3日になり、ご飯を炊く仕事もあると言われた。
母に話すと「それって検便いるんちゃう?」と言われ、確認すると、その通りだった。
最初に聞いていた「掃除だけの仕事」とは少し違っていた。
もちろん検便自体が悪いわけではない。
ただ、「最初に言ってくれたらいいのに」と思った。
最近思う。
どうして大事なことほど後から出てくるんだろう。
たぶん最初から全部説明すると、人が集まりにくい仕事だからなのかもしれない。
でも、だからといって隠していい理由にはならない。
昔から私は石橋を叩いて渡るタイプだった。
でも最近は、石橋を叩くだけでは足りない。
叩いて、どついて、ひびが入っていないか確認して、それでも慎重になるくらいでちょうどいいのかもしれない。
うまい話ほど、一度立ち止まって確認する。
今回の出来事で、その大切さを改めて実感した。
