#193 OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2026 8/1参戦レポ②ーー異文化を知った日ーー
ジャイガの勉強不足と本質を実感
ハルカミライ、HYと続き、気づけば私はステージ左側の中央寄り、前から3列目にいました。
もともとは櫻坂46を目当てに参加したフェスでした。
できるだけ前で観られたら嬉しいなとは思っていましたが、まさか3列目まで来られるとは思っていませんでした。
ただ、その前に待っていたのはROTTENGRAFFTY。

少し予習はさせていただいましたが、かなりハードなロックでライブではモッシュやダイブが当たり前。これは中々ハードな現場になるんだろなと感じていました。
周囲を見ると、櫻坂のタオルを身につけたBuddiesと、明らかにこれから暴れる準備ができているロットンファンが半分ずつくらい混在しています。
Buddiedも結構いるし、それなりに激しくもライブとして盛り上がれそう。
「これなら何とかなるかもしれない。」
そんなふうに思っていました。
始まるまでは。
最前列をめぐる文化の衝突
ロットンの開演直前、一人のロットンファンらしき年配の男性が、身体を強引に押しつけながら最前列へ突進してきました。
しかし、最前列付近にいたBuddiesたちは、その反応に驚きつつも、自分たちの場所は譲ろうとしませんでした。
すると、その男性はBuddiesたちへ向かって怒りはじめ説教を始めました。正直、そのときの私は男性の方が悪いと思いました。
先にその場所にいた人を押しのけて前へ行こうとする。
自分の思いどおりにならなければ相手を責める。
少なくとも、普段の私の"この時の"感覚では礼儀に反しているように見えました。
そう感じました。
しかし、本当にそうだったのでしょうか。
ライブが始まるまでは、私はその答えを完全に勘違いしていたのかもしれません。
ロットンが始まった瞬間、空気が変わった
演奏が始まると、客席の温度が一気に変わりました。
ジャンプや拳を上げる程度ではありません。
モッシュ、サークル、リフト、ダイブ。
ハルカミライの時にもその光景は目にしていましたが、その量と熱量がまた一段と上がっている感じでした。ハルカミライの時には中央部分だけがモッシュやダイブをしていましたが、左右両サイドもそれが大量発生していました。
ボーカルのNOBUYAさんは観客をさらに激しく煽り、後方からは持ち上げられた人たちが次々と頭上を流れてきます。中央では大きなサークルが生まれ、観客同士が激しくぶつかり合う。
私たちがいたエリアでもリフトが始まり、ダイバーが何人も前方へ運ばれていきました。
想像していた以上でした。
櫻坂ファンたちは少しずつ横へ退避していく人達もいれば、Buddiesでありながらロックフェスファンでもある人達は一緒に呼応して盛り上がり、人の上を転がり、肩車をし合い、大声で叫ぶ。
私も同じように盛り上がりつつもさすがに人の上を転がるのはしんどいかなと思い、中央から少し左へ移動しました。
そのとき、開演前に最前列へ来ようとしていた男性のことを思い出しました。
もちろん、強引に人を押しのけることを肯定したいわけではありません。
普段のライブであれば。
でも、ライブが始まってから見えた景色は、私が普段見ているライブとはまったく違いました。
そこには、私が大切だと思っていた礼儀とは少し違うルールが存在していたのです。
前へ行きたい者は前へ行く。
人が飛んできたら支える。
身体をぶつけ合いながら、音楽を全身で受け止める。
渦の中にいると少し印象が変わってきました。
乱暴に見える。けれど、無秩序ではない。
そこには、その場所で長年育まれてきた文化がありました。
外から見ると危険に映る。
でも、その中ではこの「激しさ」が当たり前になっている。
これは何でしょうか。
私はここで、「正しさ」というものは一つではないのかもしれないと思いました。
ここは「ジャイガ」なのだ
ここは、普段のライブ会場ではありません。
安全に整えられた指定席でもありません。
ロットンにはロットンの文化がある。
ロックフェスにはロックフェスの文化がある。
普段のライブでは周りにも礼節を保ちながら盛り上がる。
危険な行為はせずに音楽を楽しむ。
そいういう文化が一般的かもしれません。
一方で、この文化では「身体ごと音楽へ飛び込む」ことが、一つの楽しみ方であり、一つの礼儀でもあったのかもしれません。
その場の文化を知らず、自分たちの常識だけで相手を判断していたことには気づかされました。
私たちは、自分が慣れ親しんだ場所のルールを「当たり前」だと思っています。
でも、場所が変わればルールも変わる。
大切にされる価値観も変わる。
だから最初は違和感を覚える。
今回の私がまさにそうでした。
開演前には「なんでそんなことをするんだろう」と思っていたことが、ライブが終わる頃には「この文化にはこの文化の理由があるんだな」と少しだけ理解できた気がしたのです。
「櫻坂のファンも来てくれよ!」
ロットンのMCは、言葉だけを切り取るとかなり荒々しいものでした。
ボーカルのNOBUYAさんが、櫻坂ファンに向けて、
「櫻坂のファンは、前に出るバンドを勉強してくるらしいな。」
「ロットンのファンの奴ら、櫻坂のファンを上げたれ!」
と呼びかけます。
さらに、
「櫻坂のファンの奴ら、俺らと死ぬ気で殺し合いしようぜ!」
と会場を焚きつけます。
言葉だけを見ると物騒です。
でも、実際にその場にいると、敵意というものではなく。むしろ、
「せっかく同じフェスに来たんだから、俺らの文化も楽しんでくれよ。」
そんな、歓迎の言葉のように聞こえました。
最後には、
「汚い言葉も使ったけど、俺ら全国でライブしてるから、櫻坂のファンも来てくれよ!」
と締めます。
ハルカミライも、
「俺らのファンのやつらも、他のアーティストで楽しめよ!」
と呼びかけていました。
フェスでは、自分の好きなアーティストだけを観るのではない。
知らない音楽に触れ、違うファン文化に出会い、ときにはその中へ飛び込んでみる。
ロットンのライブを体験して、私はジャイガというフェスの文化を理解できた気がしました。
ロットンの嵐の後、次なる戦いの前の静けさ
ロットンが終わると、心地よい疲労感と少しの安心感。
「何とか生きて帰れた‥w」
「これがフェスか。」
高揚感もありました。
櫻坂ファンたちは元の位置へ戻り始め、私も左側中央寄りの3列目をキープすることができました。
ただ、真正面には185センチくらいありそうな長身の男性が3人ほど並んでいます。私自身も180センチあるので、普段のライブではそこまで視界に困ることはありません。
それでも、自分より大きな人が3人並ぶとさすがに壁になります(笑)。
肩と肩の隙間からステージが見える位置を探し、少しだけ横へずれました。
それよりも後ろの女の子、発言内容からは身長が149センチっぽい。折角、ロットンの激しさも乗り切ってこの場所にいるのに大男に囲まれて見えずらいのは可愛そうだなと思い、少し体をずらすも、目の前には大男が3人いるからこりゃどうしようもない。
そして、開演までまだ25分ほどあるにもかかわらず、
「櫻坂!フォーティシックス!!」
というコールまで起こります。
後ろの女の子達も「まだまだ時間あるのに、今からコールするw?もたないやろ」とツッコんでいましたが、まさにその通り。
さすがに長くは続きませんでしたが、「もう待ちきれない」というBuddiesの気持ちがそのまま声になっていたように思います。
そしてその後、会場BGMとして『摩擦係数』のインストが流れていました。
すると自然とおなじみのあの場所で「ま・さ・つ!!」コールが始まりました。
フェスならではで会場の熱気は普段の櫻坂のライブよりも高く感じました。ロットンのライブでも最前線でフェス文化にのりまくっていた屈強な歴戦の猛者のようなBuddiesが最前列にならんでいる。そして既にウォーミングアップは出来ていて、そして待ちに待った櫻坂なんですから、彼らの熱量は半端ないでしょうね。
そしてステージの最終チェックでは、おそらく向夏花さんと茜さんの姿も見え、大きな歓声が上がりました。INFINITYのTシャツでお顔を拝見すると二人にそっくりだったのでおそらくそうでしょう。
まだメンバーは誰もステージには立っていません。
しかし、Overtureが流れる前から、会場の空気や期待感も含めてライブなんですよね。これは普段のツアーでも感じますが、フェスでも同じでした。
いや、むしろフェスだからこそ、その熱量がより凝縮されていたように思います。
※この後は、アリーナツアーのネタバレにつながる内容も含まれているので、ネタバレみたくない方はご注意ください。
ペンライトのないOverture
そして15時15分。
待ちに待ったOvertureが流れ始めます。
今回はフェスなので当然ペンライトはありません。
その代わり、観客は腕を上げ、手を振りながらOvertureに応えます。
私は昔、こういうスタンディングのライブによく参加していました。
だからでしょうか。
個人的にはペンライトも好きですが、こうして両手が自由な状態で身体全体を使って盛り上がる感覚も好きなんですよね。フェスならではの開放感があります。
ステージ脇にはすでに蛍光色の新衣装を着たメンバーの姿が見えていました。
Overtureの途中から一人ひとりが立ち位置につき、会場の高揚感も一気に高まっていきます。
一曲目「承認欲求」
一曲目は『承認欲求』
ツアーでは披露されなかったこともあり、個人的には聴きたかった一曲です。
炎天下にもかかわらず、Buddiesの統率はさすがでした。
普段のライブでは、周囲への配慮もあって胸より上へ手を上げ続けることはなかなかできません。
でも今日はフェス。
座席もなければペンライトもない。
だから遠慮なく腕を上げ、声を出し、身体全体で楽しませてもらいました。
ここでも「場所」が変わることで楽しみ方が変わる。
ロットンで感じたことと少し似ているな、と後になって思いました。
櫻坂のライブは変わっていません。
変わったのは環境です。
環境が変わることで、同じ楽曲でも違う魅力が見えてくる。
フェスの面白さは、こういうところにもあるのかもしれません。
中央では早くもモッシュやダイブなどハードな動きが始まっていました。
ロットンで暴れていた人たちが、その熱量をそのまま櫻坂へ持ち込んでいます。
アイドルライブとは思えない光景でした。
でも私がいた左中央は比較的落ち着いていたため、3列目という距離からメンバー一人ひとりの表情や細かな動きをしっかり見ることができました。
そこでまず目を奪われたのが村井優さんです。
髪型も相まって少し大人っぽい雰囲気で、一瞬田村保乃さんに見えたほどでした。もちろん、パフォーマンスはさすがです。
特に印象的だったのは「止め」の美しさ。彼女は「止め」がしっかりしているから緩急がすごく感じられて、キレがすごく見える。
改めて村井さんは「魅せる人」なんだと感じました。
そして、通常のアリーナ公演で言えば最前列に近い距離だからこそ、こういう魅力にも気付くことができました。
村山美羽さんも印象的でした。
どこか余裕のある表情で、このフェスという普段とは違う空気を楽しんでいるように見えました。もちろん本人がそういう発言をしていたわけではないので、私の勝手な解釈です。
でも、そう感じさせるくらい自然体で、その場を楽しんでいるように見えたんですよね。
二曲目「What's "KAZOKU?"」
続いては『What's "KAZOKU?"』。
二期生、三期生全員で披露されるこの曲です。
こちらも観客の中央部分では様々なアクションが行われていたみたいですね(笑)なんか胴上げもされていたという情報も入っています。
ここでも自然と目が行くのは村井さん、そして山下瞳月さん。
どうやら私は昔からダンスメンバーを追いかけてしまうようです(笑)。
藤吉夏鈴さんと山﨑天さんも、その存在感が際立っていました。
でも、この曲で一番の発見は大沼晶保さんでした。
センター分けを少し崩したような髪型で額を出したスタイルが本当にイケメンでした。一瞬、的野美青さんと見間違えました。
そしてパフォーマンスも良かった。
大沼さんというと、大不思議やら珍獣やら、バラエティで活躍するイメージを持っている人も多いと思います。
でも、近くで見るとダンスのキレも素晴らしい。
映像では気付かなかった魅力を、ライブでは発見できる。
これも現地で近くで観る価値なんでしょうね。
的野さん、フェスを楽しむ
MCではキャプテン松田里奈さんが挨拶し、田村保乃さんと的野美青さんへ話を振ります。
その中でも印象的だったのが的野さん。
「フェスが大好きで楽しみなんです!」というような発言をしてました。
明らかにテンションが高い(笑)。
普段のライブでも楽しそうですが、この日はそれ以上でした。
フェスという普段とは違う空気。
違う歓声。
違う客層。
違う盛り上がり方。
メンバーにとっても、きっと新鮮だったのでしょう。
私たち観る側からしても、その環境を「面白い」と思える人は色々なものを吸収できて、人生を楽しめるし、成長もできる。
今回の的野さんを見ていても、そんなことを少し感じました。
「キスが苦い」はライブで育っていく曲
続いて披露されたのは「キスが苦い」。
ツアーの時にも感じましたが、櫻坂はこの曲を明確にライブで育てていこうとしているように感じます。
今回のフェスでは、ツアー以上に声を出せました。
コールもしやすい。
ペンライトがないからこそ両手が自由になり、自然と身体が動く。
この開放感はフェスならではですね。
一方で中央では、やはりダイブやモッシュも起きていたようです。
Buddies兼ロックフェスファンやBuddies兼ロットンファンもいたと思いますが、Xの投稿を見ていると中には、ロットンが終わった後に、「櫻坂のファン達も熱量高いし、この文化に順応しているな。櫻坂ってどんな感じなんだろう?見てみるか」と感じて残っていた人たちもいたようです。
そしてその人たちはXで好意的に「櫻坂すげぇ。思っていたのと違う!」というような感想をくれていました。
こういうのがフェスの醍醐味ですよね。
そして、話は戻しますが、私は中央のカオスの光景を見ながら思いました。
面白いな、と。
普段なら「アイドルのライブ」と「ラウドロックのライブ」はまったく別の世界だと思っていました。
でも実際には、櫻坂の楽曲が持つ音やビート、エネルギーが、ロックファンの身体も自然と動かしていた。
同じ曲でも、受け取る文化が変われば楽しみ方も変わる。
それもフェスの面白さなのだと思いました。
そして、この曲でやはり目を奪われたのは藤吉夏鈴さんでした。
楽曲の空気を一瞬で自分のものにする力。
近くで見ると、その凄さがより分かります。
視線や表情一つで空気を変えてしまう。
やはり唯一無二の表現者だなと改めて感じました。
四期生曲「We got your back」
続いては四期生曲「We got your back」。
この曲もフェスとの相性が抜群でした。
拳を突き上げる振り付け。
観客全員で同じタイミングで腕を上げる一体感。
佐藤愛桜さんも、ツアーに続いて安定したパフォーマンスを見せてくれました。
一方で右側では、ダイブやモッシュが続いています。
ここで少し想像してしまいました。
四期生にとって、櫻坂の曲で観客がリフトされ、ダイバーが頭上を流れていく景色は、どんなふうに映っていたのでしょう。
驚いたかもしれません。
笑ってしまったかもしれません。
あるいは、「フェスってこういうものなんだ」と新しい景色として受け止めていたのかもしれません。
翌日のリアミのレポートを聞いていると、四期生の中では引いていた子もいたとかいなかったとか(笑)
でも、それもまた櫻坂として経験する一つの財産なんだろうなと思いました。
「もう一曲 欲しいのかい?」で完全解放
そして「もう一曲 欲しいのかい?」
私はこの曲こそ、フェスで真価を発揮する楽曲なのではないかと思っています。
山下瞳月さんは、
「ジャイガ、かかってこいや!」
「態度で示せ!」
と治安の悪い声と言葉で会場を煽ります。
しかし、この場ではこれが大正解。
そしてそこまで言われたら、こちらも全力で態度で示すしかありません(笑)。
ありがとうございます。
その頃、中央ではWODまで起きていたそうです。
山下さんの煽りに対して、観客は本当に「態度で示して」いました。
ここでも思いました。
同じ櫻坂のライブでも、場所が変われば景色はこんなにも変わるんだな、と。
規制解除された「Start over!」
続いて「Start over!」
ツアーでは聴くことのできなかった楽曲を、今回のフェスでは惜しみなく披露してくれます。
そして今回はオールスタンディング。
普段のライブでは周囲を気にして控えがちなジャンプも、今日は遠慮なく跳べます。
櫓のパフォーマンスでは歓声が上がり、ラスサビでは会場全体の熱量が一段階上がりました。
この曲でしたかね?
最前線ではリフトをしたBuddies達が多く発生してメンバーにタオルを向ける。
普段の櫻坂のライブとのギャップがとても楽しく、Buddies達大好きですw
最後の一撃「Lonesome rabbit」
最後は「ロンサビ」
もちろん、ここまでのパフォーマンスすべてが素晴らしかったです。
でも最後のこの一曲が、フェスという場において大きな意味を持っていたように感じました。
他のアーティストを目当てに来ていた人。
ロックファン。
初めて櫻坂を観た人。
その人たちの中にも、最後にまだこの曲で畳みかける様子を見て、
「櫻坂、すごかったな。」
そう思った人はきっと少なくなかったのではないでしょうか。
ライブで評価される理由。
パフォーマンスで人を惹きつける理由。
それが凝縮されたような締めくくりでした。
ステージでは櫻坂、客席では異文化交流
私の右側では、ほぼ毎曲リフトやダイブが起きていました。
ロットンが終わって、セキュリティスタッフの人達もはけていって、少ない人員で櫻坂のパフォーマンスを迎えていましたが、櫻坂が始まり、ダイブやリフトが始まってしまい、その瞬間、セキュリティのリーダーらしき方が無線で、
「人呼んで!今すぐ集めて!」
と叫んでいたという投稿をXで見ました。
でもその時のスタッフさんは少し笑顔だったようです(笑)
確かに左側から見ていても、中央だけは明らかに別世界でした。
ステージでは櫻坂が全力で踊っている。
中央では人が宙を舞っている。
しかしながらBuddiesがいつものようにコールをしている。
一つの客席に、いくつもの楽しみ方が共存していました。
一瞬、森田ひかるさんや山﨑天さんはその景色を見て笑いそうになっていたように見えました。
もちろん私の見間違いかもしれないかなと思いましたが、翌日のリアミレポを見ているとメンバーのみんなもその様子が面白かったようですね。
それくらいカオスで、そして面白い景色でした。
規制解除された櫻坂46
今回のジャイガで感じたことは「場所」が変わることで、ライブの見え方そのものが変わるということでした。
普段の櫻坂ライブには、コールやある種のルールの中で楽しむ文化があります。
一方、この日の客席にはロックファン、フェスファンが育ててきた身体全体で音楽を楽しむ文化がありました。
最初、私はその文化に戸惑いました。
開演前には、「なんでそんなことをするんだろう」と思った場面もありました。でも、ライブを終える頃には、「この文化には、この文化なりの理由があるんだな」と考え方が少し変わっていました。
もちろん、危険な行為を無条件に肯定したいわけではありません。このジャイガという場ではこの危険行為も前提として楽しむことが正解なんですよね。
自分が普段いる場所のルールだけを基準にして相手を見てしまうと、その文化の魅力や背景を見落としてしまうことがあります。
これはフェスだけではなく、私の仕事の文脈でも一緒だなと思いました。
部署が変われば文化が違う。
会社が変われば価値観も変わる。
地域が変われば常識も変わる。
最近では「越境学習」という言葉もよく聞くようになりました。
異なる環境へ飛び込み、自分たちの当たり前を見つめ直すことで、新しい視点を得る。
今回のジャイガは、私にとってまさにそんな体験でした。
だからこそ、フェスとは単に複数のアーティストが出演するイベントではない。異なる文化や価値観が出会い、お互いを理解していく場所なんだなと思いました。
どちらかが正しいのではなく、その場所にはその場所のルールがあり、その文化にはその文化の魅力がある。今回のジャイガは、そんな当たり前だけれど忘れがちなことを、音楽を通して改めて教えてくれた気がします。
そして、そんな異なる文化が交わる真ん中でも、櫻坂46はいつも通り最高のライブを届けてくれました。それらを肉眼で間近で見ることができたことは、間違いなく今回一番の思い出です。
そして、櫻坂46のライブを観に行ったはずなのに、フェスという文化まで好きになって帰ってきた。
そんな一日でした。
しかし、アイドルのステージで人が宙を舞い、人が砂埃を巻き上げながら暴れまくる。これぞ櫻坂、そしてこれぞBuddiesですね。
