LANケーブルのカテゴリ、Cat5e〜Cat8は何が違うのか
10GbE対応ルーターを導入したのに、なんだか速度が出ない。そんな時に見落としがちなのが、実はLANケーブル側の「カテゴリ」です。
「Cat6」「Cat6A」なんて書かれていても、正直よく分からないという人向けに、今回はカテゴリの違いを整理します。
※本記事はAmazonアソシエイト・プログラムに参加しており、記事内のリンクを介した適格販売により収入を得ています。
そもそも「カテゴリ」とは何か

【お断り】本記事は各メーカー公式情報・LANケーブル規格に関する一般的な知識をもとに作成した調査記事です。実機の長期使用レビューではありません。実際の通信速度は接続機器・配線環境により異なります。
LANケーブルのカテゴリとは、そのケーブルがどれだけの通信性能を持っているかを示す規格です。数字が大きいほど、より高速・大容量の通信に対応します。
せっかく高性能なルーターを導入しても、ケーブル側の性能が追いついていなければ、本来の速度は発揮されません。
カテゴリ別、通信速度と対応周波数の違い

Cat5eからCat8までのシールド構造(UTP/STP)を切り口で整理しました。
Cat5e(100MHz/1Gbps)
1999年に制定された規格で、家庭用としては今も現役です。標準的なインターネット回線であれば、多くの場合これで十分な性能です。
Cat6(250MHz/1Gbps)
Cat5eと最大速度は同じ1Gbpsですが、対応周波数が広くなり、ノイズへの耐性が向上しています。より安定した通信を求める場合に選ばれます。
Cat6A(500MHz/10Gbps)
10Gbase-T(10ギガビットイーサネット)に正式対応する規格です。10GbEルーターを導入している、または導入を検討している場合は、このCat6A以上が実質的な最低ラインになります。
Cat7/Cat7A(600MHz〜1000MHz)
伝送速度自体は10Gbpsですが、シールド構造がさらに強化されており、ノイズの多い環境でも安定した通信品質を保ちやすい設計です。
Cat8(2000MHz/40Gbps)
最大40Gbpsという圧倒的な速度に対応しますが、到達距離が30m以内に制限されています。主にデータセンターのサーバー間など、短距離・超高速通信を想定した規格です。
結局、どのカテゴリを選べばいいのか

用途別(一般家庭/10GbE導入済み/データセンター相当)のカテゴリ選びをマッピングで整理しました。
一般的な家庭・オフィス用途
1Gbps程度の通信で十分なら、Cat5eまたはCat6で問題ありません。すでに自宅にあるケーブルの多くはこの範囲に収まっています。
10GbEルーター・NASを導入している、または検討している
Cat6A以上を選ぶのが実質的な最低条件です。せっかく10GbE対応の機材を揃えても、ケーブルがCat5e・Cat6のままでは性能を発揮できません。当マガジンでレビューしている[RTX1300、買って正解だった話]や、[ヤマハ NWR100レビュー]のような10GbE対応機材を使うなら、ケーブル側の見直しもセットで検討してください。
ノイズの多い環境・長距離配線が必要な場合
工場・オフィスの配線環境など、電磁ノイズの影響を受けやすい場所ではCat7が候補になります。
データセンター相当の超高速・短距離通信が必要な場合
Cat8は家庭用としてはオーバースペックになりがちです。よほど特殊な用途でない限り、無理に選ぶ必要はありません。
迷ったら、Cat6Aを選んでおけば、現在の10GbE環境にも将来的な拡張にも対応できる、現実的な落としどころになります。
自宅のケーブルのカテゴリを確認する方法
「自分の家のケーブルが何カテゴリか分からない」という人向けに、確認方法を紹介します。
ケーブル本体の印字を見る
ケーブルの被膜(外側の皮)部分に、数メートルおきに「CAT6」「CAT6A」といった規格表示が印字されています。ケーブルを軽くひねって側面を確認すると見つけやすいです。
購入時のパッケージ・説明書を確認する
まだパッケージが残っている場合は、そこに規格が明記されています。
印字が薄れて読めない場合
長期間使用しているケーブルは印字が薄れて読めなくなっていることがあります。その場合は、無理に判別しようとせず、思い切って新しいCat6A以上のケーブルに交換してしまうのも一つの手です。ケーブル自体はそれほど高額なものではないため、通信環境全体のボトルネックを解消する投資として考えると合理的です。
壁内配線・モジュラージャックのカテゴリにも注意
戸建て・オフィスで壁内にLAN配線が通っている場合、ケーブル本体だけでなく壁内配線・モジュラージャックのカテゴリも合わせて確認する必要があります。どこか一箇所でも低いカテゴリの部分があると、そこがボトルネックになります。
よくある疑問(FAQ)
Q1. Cat6ケーブルでも10Gbpsは出ますか?
A. Cat6は理論上10Gbpsに対応する場合もありますが、伝送距離が短距離(55m以内程度)に制限されるなど条件が厳しく、安定した10GbE通信を求めるならCat6A以上が推奨されます。
Q2. ケーブルのカテゴリはどこで確認できますか?
A. ケーブル本体に「CAT6」「CAT6A」といった表記が印字されていることが多く、パッケージにも規格が明記されています。
Q3. Cat8を家庭で使う意味はありますか?
A. 一般的な家庭用途では、Cat8の性能を活かしきれないケースがほとんどです。よほど大容量のデータ転送を頻繁に行う特殊な環境でない限り、Cat6A〜Cat7で十分です。
Q4. 古いCat5eケーブルを使い続けても問題ないですか?
A. 1Gbps程度の通信であれば問題なく使えます。ただし10GbE環境への移行を検討しているなら、この機会に交換を検討する価値があります。
Q5. カテゴリが違うケーブルを混在させても大丈夫ですか?
A. 通信は最も性能の低いケーブル・機器に合わせた速度になります。10GbEを狙うなら、経路上のすべてのケーブル・機器がCat6A以上に対応している必要があります。
まとめ|「ボトルネックはケーブルかもしれない」を覚えておく
LANケーブルのカテゴリは、数字が大きいほど高速・高性能という単純な指標です。一般家庭ならCat5e・Cat6で十分ですが、10GbE対応ルーター・NASを導入しているなら、Cat6A以上への交換が実質的な必須条件になります。
せっかく高性能な機材を揃えても、ケーブル側がボトルネックになっていては意味がありません。通信速度に不満がある場合は、ルーター本体だけでなく、ケーブルのカテゴリも一度確認してみてください。
まとまった投資というほどではありませんが、通信環境の土台になる部分なので、即決よりも比較検討をお勧めします。まずAmazonのカートに保存しておくことで、カテゴリ・長さをじっくり見比べられます。
▼ まずカートに保存して、じっくり比較検討する
10GbE対応機材は[ヤマハ NWR100レビュー]もあわせてご覧ください。
いいなと思ったら応援しよう!
この記事が、あなたの1日を少しだけ彩るヒントになっていれば幸いです。
いただいたサポートは、大切に、そしてありがたく使わせていただきます。またふらっと、この記事の続きを覗きに来てくださいね。心からの感謝を込めて。