ダイズが温暖化の救世主に?農地からのガス発生を26%に抑えた最新技術とは
この記事は「会話形式」で内容を分かりやすくしています。またショート動画(最下部にあり)では違った言い回しで1分解説してます。正しい内容が知りたい場合は元のプレスリリースをチェックしてくださいね。
B: 最近ニュースでダイズの新しい研究が話題になってるって聞いたんですけど、どんな内容なんですか?
A: ああ、9月5日に発表された農研機構と東北大学などの共同研究のことですね。簡単に言うと、ダイズを育てながら地球温暖化を抑える画期的な技術を開発したんです。
B: 地球温暖化を抑えるって、ダイズがそんなことできるんですか?
A: 実はダイズだけじゃなく、ダイズの根についている「根粒菌」という微生物との組み合わせがポイントなんです。この根粒菌は普通、ダイズに窒素という栄養をあげる代わりに、ダイズから糖分をもらって共生しています。ところが時間が経つと、根粒菌がいる場所が老朽化で壊れて、そこから一酸化二窒素という温室効果ガスが出てしまうんです。

B: 一酸化二窒素って聞いたことないです。それってそんなに問題なんですか?
A: これが実は大問題で、一酸化二窒素は二酸化炭素の約300倍も強い温室効果があるんです。しかも農業から出る量が全体の6割を占めているので、農地からの発生を減らすことが世界中で求められていました。
B: 300倍って想像もつかないくらい強いんですね。でも今回の研究はそれを解決したということですか?
A: その通りです。研究者たちはまず、一酸化二窒素を分解できる特別な根粒菌を見つけ出しました。でも実際の畑でこの根粒菌をダイズに使おうとしても、もともと土にいる普通の根粒菌の方がたくさん感染してしまって、期待した効果が得られませんでした。
B: なるほど、良い菌を入れても、悪い菌の方が多くなっちゃうってことですね。
A: まさにその通りです。そこで今回の研究では「共生不和合性現象」という植物が持つ自然の仕組みを利用しました。これは特定の遺伝子を持つダイズが、特定の根粒菌の感染を拒否する現象なんです。つまり、ダイズ側で悪い根粒菌をブロックして、良い根粒菌だけを受け入れるシステムを作ったということです。

B: 植物ってそんな賢い仕組みを持ってるんですね。結果はどうだったんですか?
A: 驚くべき成果でした。実験室では良い根粒菌の割合が90%以上になり、一酸化二窒素の放出量は従来の15%まで激減しました。さらに重要なのは、実際の農地でも良い根粒菌の割合が64%を達成し、一酸化二窒素の放出量を従来の26%まで減らすことができたんです。
B: 実験室だけじゃなくて実際の畑でも効果があったんですね。これって農業現場ですぐ使えるんですか?
A: 技術的には実用化に大きく近づいています。ダイズは世界中で食料や飼料として栽培されているので、この技術が普及すれば地球温暖化の抑制に大きく貢献できるでしょう。今後は食味の向上や収穫量の安定化など、実用面での改良が進められる予定です。
B: 食べ物を作りながら環境も守れるなんて、一石二鳥じゃないですか。このままいけば、農業の未来が変わりそうですね。
ここまでの内容を読んで「へーー日本でも面白い研究やってんだね!他にも似たようなのないのかな?」と思った方いるとます。実は日本の研究機関が公表するプレスリリース論文は毎月300~400件程あるので、あなたが気になるテーマも高確率で見つかります。ただ「どうやって探すの?」「専門用語だらけで読めるの?」という壁がありますよね。そこで約1年間プレスリリースを紹介し続けてきた私の「やり方」をお教えします。自分の気になる論文を読みたい人はチェックしてくださいね!
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