【介護の四次元ポケット】幻想ステッキ
認知症の祖父は散歩をすると、
時折立ち止まり、草むらを杖でつつく。
虫や蛇がいるかもしれないから
とても危ない。
でも祖父にとっては、
それも散歩の楽しみなのだ。
そこで、こんな妄想をしてみた。
祖父が杖でつつこうとしたら、
草むらに当たる前に杖が縮むのだ。
危険なものには触れない。
でも、
これでは少し物足りない。
草をわさわさする感覚がないと、
祖父の冒険心は満たされないのだ。
ここからが
幻想ステッキの本領発揮。
幻想ステッキは、
草を揺らす景色と感触を
祖父に伝えてあげる。
実際には何も触っていない。
でも祖父の冒険心は満たされる。
………なんてね。笑
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