歯ブラシの毛先にこだわってみる。
【毛先が真っ直ぐな歯ブラシを使っていますか?】
日本の伝統行事に 「どんど焼き」 があります。
私の故郷信州では 『三九郎』 と言います。
小正月(1月15日)の火祭りで、門松や書初めなどを集めて焚く行事。
小学生の頃、各町内の児童会同士が競って高く積み上げたのを憶えています。
新型コロナ禍の頃は中止となった。
本来ならその火で焼いたお餅を食べて、言い伝え通り病気に罹らないようにと願掛けするはずでした。
それから解放されて、今では毎年行われるようになりました。
来年の三九郎も無事に催されることを願っています。
幼なじみが送ってくれたカレンダーに映る、松本城の威容に目をやりながら、ひとり郷愁に浸っています。
伝統を守り引き継ぐことはたいせつです。
だけど、世界と密接につながり、社会情勢ががらりと変わる当世でもあるのです。伝統行事の催し方、ルールも微妙に変わっていくでしょう。
「変わる」 と 「替える」 は似て非なるもの。
変に癖が付いてしまった歯ブラシは、スパッと替えた方が身のためです。
口腔内の健康を維持するために注意する部位。歯と歯の境目や歯肉がやせて縮むことで表れる段差等についてお知らせしました。
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同じ歯ブラシを使っていると、そのうちブラシに “癖(くせ)” が付いてくる。
ひどくなると裾が広がってしまいます。そうなったら毛先を巧みに使った効果的なブラッシングなんてできません。痒い所に手が届かないことと同じです。
全身疾患につながる歯周病を防ぐ対策として、歯ブラシの毛先の状態をチェックすることもたいせつです。
最初から癖が付いている方が都合の良いものがあります。
その1
オートレース用のオートバイのハンドルは特殊です。
一般的な左右対称ではありません。スタートからゴールまで傾斜のあるトラックを左回りに走行する。だからより速く効率よく周回コースを走るために、左右のハンドルの高さと向きが違っています。その2
太田雄貴さんの北京オリンピック銀メダル獲得で、一躍脚光を浴びるようになったフェンシング。世界選手権などでも好成績を叩き出しています。
片脚は膝を曲げて前方に踏み出し、もう片方の脚は後方に伸ばす姿勢を保ちます。みなさんも想像付く構えだと思います。
今までのフェンシングウェアのパンツにも “くせ” を付けた。これまで脚を通す部分は直線状だった。国際連盟から使用許可が下りた国産初のパンツは、膝に極力抵抗力を与えないようにもともと曲っているのです。
(*1)
だけど歯ブラシは違います!
真っ直ぐな毛先の歯ブラシに価値があるのです。
痒い所に手が届くためには、そこに到達するための配慮がなされていなければなりません。
歯ブラシはもともと直毛なのがbestなのです。そして手を器用に動かすことで、歯肉と歯の境や歯周ポケットからプラークを取り除くことができる。ブラシの先端が反っくり返っていたら、ブラシの毛がいくら極細でも、毛の胴体部分を歯や歯肉に押し付けるようにあてがうだけ。なので、狭い部分まで毛は届かない。せっかく時間と手間を掛ける歯みがきなのに、よりよい効果を得ることができません。
人それぞれにはブラッシングに癖がある。みなさんの使い古した歯ブラシはどんな癖が付いていますか?
私の歯ブラシは、いつも左右対称に、しかも均一に広がってしまっています。もしかすると、歯の表面に毛先を押し付けて、力に任せているのか?
入浴中にあかすりでからだを強引に擦れば皮膚を傷めてしまうのと同じで、歯肉にダメージを与えているのかも知れません。
これからは歯間や歯周ポケットからプラークを掻き出すような、小刻みな動かし方を意識してみましょう。
歯周病の自己チェックには、歯肉が赤く腫れたていないか?それとも痩せたきたか?そして歯みがきの際に出血したり、口臭が気になり始めた等々の項目が挙げられます。(*2)
先端の毛がだらしなく広がった歯ブラシを使い続けると、糖尿病などの生活習慣病の原因となる歯周病も広がってしまう。
歯周病にならないためのチェック項目に、歯ブラシの毛先にくせが付いていないで真っ直ぐか?を加えることにしましょう。
【出典】
(*1)2020年10月8日読売新聞 スポーツ面
(*2)健検公式テキスト増補改訂第2版
早めに気付いて生活習慣を見直す
