Soil採択者交流会を実施しました!
「儲からないけど、意義がある」
そんな事業に取り組むチームを、公益財団法人Soilでは「非営利スタートアップ」と定義し、支援しています。
Soilが立ち上がってから2年4ヶ月。支援団体はのべ62団体にのぼります。
どの団体も興味深い取り組みをしているにも関わらず、全体を通した交流の機会は多いとは言えない状況でした。
そこで、これまでSoilに採択された皆さんにお集まりいただき、交流の場を設けました。

開会の挨拶
まずは、代表理事の久田哲史から開会のご挨拶がありました。
Soilを立ち上げた背景や、審査会のたびに応募者の真摯な想いに毎回胸を打たれるという、久田らしいエピソードを共有されていました。

活動報告プレゼンテーション
次に、これまでの採択者の活動報告が行われました。
髙岡昴太さん(株式会社AiCAN)

「見過ごされた虐待をゼロにし、すべての子どもたちが安全な世界へ変える」というビジョンのもと、自治体のDXを通して児童福祉の課題解決に取り組むスタートアップ。児童福祉のドメイン知識とデータサイエンス技術を併せ持つプロ集団として、児童相談所や子育て支援課をはじめとする子ども虐待対応の現場へ向けて、業務システムの提供やデータ分析に基づく提案を行う。
谷口太規さん(一般社団法人LEDGE)

公共訴訟を中心としたソーシャルチェンジを促進するための専門家集団。公共訴訟に必要なリソースを社会から集め、より充実した効果的な公共訴訟を遂行するための様々なサポートを行う。また公共訴訟が取り扱うイシューについての認知を上げ、世論を喚起し、行政・政治を動かしていくためのキャンペーンも展開する。
グループ交流会
場が温まったところで、グループ交流がスタートしました。
参加者の皆さんは小グループに分かれてざっくばらんに話していきます。
1ターンを15分として4ターン繰り返しました。
自己紹介タイム、スタート!
グループに分かれると、まずは自己紹介が始まります。
お互いの取り組みに対する素朴な疑問を投げかけあうなかで、個々人の大切にしている軸が見えていくようでした。

「一般的には〜〜と言われがちだけど、私たちは、〇〇と考えるんですよね」といったような声が多く聞こえてきます。
Soil x UTokyoで採択されている勝村智樹さんは、盆栽輸出におけるアフターケアサービスを展開しています。
他の参加者から「なぜ盆栽に興味を持ったんですか?」との質問があり、勝村さんは「枝が好きなんです」と一言。
会場からは「枝が好き?!」と驚きと笑いが起こり、参加者それぞれのこだわりや人柄が垣間見える時間となりました。

「深刻な問題だけど、明るく楽しくやってます」
とても印象的だったのは、皆さんご自身の取り組みを語る時にとても生き生きとしていらっしゃることです。
どの参加者も、重要な(言い換えれば、状態が深刻な)社会課題に取り組んでいることは言うまでもないのですが、その語りは不思議なほどどこか楽しげです。

特に印象的だったのは、「シリアをまた行きたい国にする」というビジョンのもと、教育事業を展開する中野貴行さん(Piece of Syria)。
「深刻な問題だけど、明るく楽しくやってます」とおっしゃっていました。
中野さんの語りを聞いていた他の参加者は「すごく面白く、すごくシリアスなことを話すことができる人ですね」と驚きの声が聞かれました。
こういったことから実感することは、彼ら彼女らは、課題の深刻さに真正面から向き合いながらも、その深刻さに絶望しきらずに、自分の力を全力で投じながら取り組んでいるのだ、ということです。
中野さんに限らず、どの参加者の方も前のめりでお話しされていました。


2番目にジョインした人、面白い
今回の交流会では、採択団体の代表者に限らず、副代表やメンバーなど複数人で参加してくださっている方が多くいました。
様々なメンバーの方とお話し、その団体に「2番目にジョインした人」の思いが、リーダーのそれとはまた一味違っていて、とても興味深いと感じました。
山野雄祐さんは、スタンドバイ株式会社にジョインした方です。
スタンドバイ株式会社は「助けたいとき、助けてほしいとき、いつでもどこでも報告・相談できる環境をつくる」をビジョンに、いじめ問題に取り組んでいます。

代表の谷山さんの想いが熱いことはもちろんのこと、山野さんも熱い方でした。長年大手企業でキャリアを積んできた山野さんですが、かねてより関心のあった教育分野での挑戦を決意し、スタンドバイ株式会社にジョインしたそうです。
他にも、代表の思いに強く動かされ、定年退職後に団体にジョインした方もいらっしゃいました。
こういった「2番目にジョインした人」の思いも、これからご紹介する機会を増やせればと感じています!
おわりに
どのテーブルも大盛り上がりで、少し離れると会話の内容が聞き取れないほどの活気に包まれた交流会となりました。

参加された皆さんからは「同じ志を持つ人と話せた」「具体的な悩みなども話せた」といった声が聞かれ、有意義な時間になったようです。
どなたもご自身の取り組みに強い思いやこだわりを持っていらっしゃることが伝わってきました。皆さんのこれからの取り組みも楽しみです!
編集・執筆:岸ふみ
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