[デジタルガジェット]USB type-Cを活用してみる(iPhone17Pro)
先月iPhone14Proから17Proに機種変更したことで、ついにLightningとお別れし充電がUSB type-Cになりました。充電ケーブルがPCなどと共通化できただけでなく、周辺機器の接続もしやすくなっていろいろと試してみたのでご紹介します。
USB type-Cの基本機能
USBとはPCなどと各種機器間の通信と電源の供給が可能な接続ポートのことで、現在主流はUSB type-Aとtype-Cとなっています。名前からわかる通りtype-Bもありますが、最近は新しい機器につくことは珍しく徐々に減ってきていますね。

見かける事も減ってきました。
このtype-A/B/Cは形状の規格で、さらに通信と電源供給にも規格があり、その規格ごとに通信速度や供給できる電気の量に差があります。つなぐ機器だけでなくケーブルも対応している必要があるため、USBケーブルを買う際にも対応規格を確認するようにしましょう。
iPhoneのUSBで出来ること
Appleの公式のiPhone17Proの仕様を確認すると、USBの機能として「充電、DisplayPort、USB3(10Gbps)」という記載があります。通信速度が10Gbps対応なので規格としてはUSB3.2 Gen2のはずで、充電は40W対応と読めます。充電については置いといて、外部機器やディスプレイ出力が使えるということなので、試してみました。
外部ストレージ その1
まずは一番需要がありそうなUSB外部ストレージ接続です。以前PCのSSD換装につかったM.2 SSDの外付けケースを接続してみたところ、Apple標準のファイルアプリから外部SSDとして認識でき、ファイルも確認できました。ただ、今回接続したSSDのフォーマットはNTFSだったためか、「読み出し専用」の表示が出て書き込みができませんでした。

そこで、ファイルをいったん退避して、PC上でexFATでフォーマットしなおしました。無事に「読み出し専用」の文字は消えましたが、写真を書き込もうとするとエラーで書き込みできませんでした。電力容量不足かもしれないと思い調べてみると、NVMeのSSDの消費電力は一般的に7~10W程度あるそうです。

外部ストレージ その2
もう一つ、手元にSamsung Portable SSD T3(1TB)があったので、これも試してみます。同じくNTFSでは書き込み専用となりましたが、exFATでフォーマットしたところ、ファイルアプリでのフォルダ作成、写真アプリから書き出しもできました。

写真を250枚ほど(約500MB)をバックアップしたところ、10秒程度で完了しました。これで、iPhoneの写真のバックアップもできそうです。こちらは本体に5V/0.7Aと記載があり、消費電力は3.5Wくらいです。

モバイルディスプレイ
USB type-CでDisplayPortに対応しているということは、DisplayPort Alt Modeに対応していると考えて良さそうです。在宅勤務時に使っているモバイルディスプレイ VAIO Vision+14と繋いでみると、驚く事にUSB type-Cケーブル一本で接続しただけで、電源もiPhone側から供給され、iPhoneの画面がミラーリングされて表示されました。iPhoneから供給できる電力量については情報があまりありませんが、Vision+14の消費電力は4Wとのことなので、それくらいは供給できるようです。


なおVision+14はPDパススルーにも対応しており、2つあるUSB type-C端子のもう片方に電源を接続すれば、逆にiPhoneに充電しながら画面表示することも可能です。

USBドック
手当たり次第に色々試してみようと、会社に転がっていたメーカー不明のUSBドックも繋いでみました。見た目はサンワサプライ製品に見えますが、ロゴも何もありません。ポートとしては、HDMI・VGA・ヘッドフォンジャック・USB(A×2、C×1)・SD/Micro SDがあります。PCモニタにHDMIで接続すると、iPhoneの画面がミラーリング表示されました。奥側にUSB type-Cポートがあり、ここにPD対応の電源を繋ぐと、パススルー充電も出来ました。

側面にSDカードを刺すと、iPhone上でも認識しファイルアプリから操作が可能でした。写真アプリから写真をコピーしてみましたが、こちらも無事にコピーができました。

こういった製品はたくさん出ていますが、これまで試したものはPCでの動作もまちまちで、相性がありそうなのでご注意ください。※以下はiPad対応をうたっている製品です。
VRヘッドセット
最後に、仕事用で購入して活用できていないXREAL Air 2 Proをつないでみました。付属のUSB type-Cケーブルでつなぐだけで、そのままiPhoneの画面がミラー表示されます。これもDisplayPort Alt Mode対応の外部ディスプレイとして認識されているということのようですね。

残念ながら、このモデルはiPhoneから直接接続では3D表示や空間コンピューティングは有効になりませんが、没入感のあるディスプレイとしては使えそうです。
まとめ
色々つないでみてわかった、iPhoneでUSB機器をつなぐ場合の注意事項は下記の通り。
USBの規格に注意
機器の要求電力に注意(最大5Wくらいまで?)
外部ストレージはフォーマット形式に注意(exFATにしましょう)
外部ストレージ操作にはApple標準のファイルアプリを使う
モニターはDisplayPort Alt Mode対応ならUSBケーブルだけでも映る
さらに、要求電力が足りればiPhoneからの電力だけでも映る
HDMI接続にはドックなど変換機器を使う
USB type-C機器には相性があり、まず規格が合っているかは最低限確認が必要で、合っていても機器によってはうまく動作しなかったりします。今回うまく動かなかったM.2 SSD外付けケースについては、iPhoneから供給できる電力が足りなかった可能性が高いです。それでも、広く普及しているUSB type-Cが接続できることで、手軽にできることが広がりました。Lightningの呪縛から逃れ、さらにiPhoneを活用できそうです。
