Parker 5thのインク補充〜万年筆のインクを入れる。〜
パーカーから5thというペンが販売されている。一時期はパーカーが「5thテクノロジー」と称して推していて、また、あちらこちらで色々な方により書き心地、使い心地がレビューされているのでご存じの方も多いかと思われる。
今、パーカーの日本公式ページを見ると「コレクション」メニューの中に "5th" の文字が無いが、検索窓で「5th」のキーワードで検索するとか、「インク&リフィール」や適当なコレクションの項目を選んだときに運よく表示される左のメニューから筆記モードを開くとかすると "5th" の文字が見られる。
最近は「インジェニュイティ」と「IM」シリーズにしか5thが無かったが、以前はアーバンなどにも5thが展開されていた。そして現在は全ての5thシリーズが廃盤となったようだ。


一時期の推し具合と比べると、メニュー構成や商品展開から勢いが感じられず、いつまで続くのか不安であった。まあ独自リフィールのローラーボールを作り続けているパーカーなので、5thの替芯も長続きするかもしれない。
以前はピーコックブルー、オリーブグリーン、バーガンディー、パープルといった替芯が販売されていた時期もあったが、 現在はブルーとブラックの二種類で、共にFしか無いようである。


以前の記事で、モンブランのローラーボール替芯の後ろのキャップを開けて万年筆のインクを補充できるといったことも書いたが、この5thの替芯も同様に替芯の後ろのキャップを外して万年筆のインクを補充することができる。
5thの替芯は、先端のチップが削れていくことで自分のクセが付いて書きやすくなるという謳い文句があったが、先端がちびってくるためインクを補充するにしても数回で使えなくなる。それでも、筆記距離はかなり伸びる。
さて、これは5thの替芯である。後端のキャップは、プライヤーなどで掴むと端がちぎれてしまったりする事故が起こることがあるため、 ラジオペンチを凹みに突っ込んで引っこ抜くのがよい。

スポイト類は何でも良いのだが、100均にいろいろなタイプのものがあるので見てみるとよい。

インクは小瓶から大瓶まで各種あり、パイロット、プラチナ万年筆、セーラー万年筆、エルバンなどの有名どころから、地方の文房具店オリジナルまで、これも色々とある。
今回はブルーの替芯に補充するので、パイロットの色彩雫(いろしずく)の「紺碧(こんぺき)」を使った。
そこそこお高いので、こちらも100均などで青系統のインクを用意するのもありかと思う。替芯の中に前のインクの色が残っているため、万年筆用インクを入れてもその通りの色にはならず、替芯の青と補充するインクの青とが混ざった色になる。
その点、紺碧は5thブルーの芯と同じような色合いであるため、色が混ざっても違和感なく使える。参考のために、バーガンディと躑躅(つつじ)のインクを比較した写真も載せる。これらも色合いが似ているため継ぎ足しても違和感がない。

替芯の後端のキャップを外し、スポイトで20滴程度のインクをゆっくり目にポタポタと垂らして、替芯内部のスポンジに染み込ませていくのがコツである。

慌てて注入しようとすると、替芯先端の空気穴からインクが漏れてくる。また、キャップを閉めるときにも、先端を下向きにしたままだと圧力で空気穴からインクが漏れ出る。キャップを閉めるときには、先端を上向きにして抑えるのがよいが、もちろんインクを入れすぎると上に向けたときに、後端からインクが漏れるので、スポンジに染込む程度の量を補充するのがコツとなる。

パーカー5thの特徴のひとつとして、万年筆に比べてインクの交換が簡単で手間がいらないというのがあるにも関わらず、わざわざこのような手間を掛けてインクの補充をする方法を紹介するというのは、いささか気が引けるのだが、余興と思って楽しんでお試しいただけると嬉しく思う。
