モンブランのローラーボール〜フリクションや他の芯(リフィル)を互換替芯として使う〜
以前、モンブランのローラーボールにジュースアップの芯を使うという記事を挙げているが、informatiekantoor様からのコメントで、芯の後端の蓋をはずして万年筆用インクを補充することができるという情報をいただいた。貴重な情報をいただき感謝している。後端の蓋をはずす時に、プライヤーを使うと樹脂部分を潰してしまったりするため、ラジオペンチの片側を凹部に入れて掴んで引っこ抜くと良い。
他にどのような方法があるかについて試してみた。
最近はフリクションを使うことが多いのだが、その芯が使える。これは3本セットで売られているフリクション芯である。


拡大した写真では下の芯の先端部分に、すこし削れたように見える部分があるが、これはモンブランローラーボールにねじ込んだ痕である。要するに、ネジが切れていないフリクション芯をローラーボールに入れて、力尽くでねじ込むということである。

乱暴に聞こえるが(まあ確かに乱暴なのだが)フリクション芯の樹脂は柔らかいため、ネジふた山分ぐらいは食い込ませることができ、普通に書く分には支障がなく使えるようになる。たったふた山で抜けたりしないかが心配であったが、ペン先が傷む心配をするほど筆圧を高くしても抜けることはなかったので、大抵は大丈夫ではなかろうか。お約束だが、ペン側のネジ山を傷める可能性があるので、お試しの際は自己責任で。

あまり口金部分の隙間が大きいと、書くときにガタつきが気になるのだが、意外に大丈夫である。もし、気になる方がいらっしゃるようならば、例によってテープを巻くとか、透明マニキュアで太らせるとかをしていただきたい。
パイロットの芯は、フリクションと同じ形状のものがあり、それらも同様の方法で使うことができる。下の写真は、パイロットの水性インキLVKRFシリーズで、これは形状もフリクション芯と同じで樹脂の柔らかさも同じである。そのため、これもねじ込めば使える様になる。


実は、オートのC-300シリーズも同じような形状の芯であるがプラスチック部分が硬いためそのままではねじ込むのが難しい。そのため、下図では黒い先端部のプラスチックをカッターナイフで面取りをしてテーパを作ってからねじ込んでいる。


先端部分の拡大を見ると、カッターナイフで黒い樹脂部分を斜めに削り落としてからねじ込んだ様子が見て取れる。口金部分の隙間を見ると、ちょっと隙間が大きいように見えて不安だが、樹脂が硬いためか、ガタつきなく快適に使える。オートのセラミックボールはカリカリとした書き心地で好みが分かれるようだが、これはこれで使い心地が良い。

コクヨのWPシリーズのリフィルも同じ形である。ローラーボール芯もあるがここではWP-R100DBファインライター(サインペンと言ってもいいかも)を試してみた。下の写真はコクヨのファインライターとフリクション芯とを比べたものである。

この芯も、オートと同じように樹脂部分が硬いため少し削ってからねじ込んでみた。先端を削ると言っても全周を削るのではなく、3、4箇所を削ってやれば良い。最近は、ナイフで鉛筆を削るということをしないので要領がわからない向きもいらっしゃるかと思う。鉛筆とは異なり断面は六角形ではないが、このページが参考になるかと思う。
口金部分を見ると、まるッと黒い芯が出てるところに違和感がある。



一番簡単なのは、いわゆる4C芯やD1規格芯を使い終わった純正リフィルに差し込む方法かもしれない。使い終わったモンブラン純正のローラーボールリフィルの先端をペンチで引っこ抜いて、ゼブラの4C芯を差し込んだ。先端の長さは適当に押し込んだり引っ張ったりして調整する。口金部分の拡大を見ればわかるが、結構隙間が開いており、ガタつきそうなのだが、これが意外にしっかりしており、このままでも行けたりする。


ここでは、ローラーボールにフリクション芯、パイロットの水性芯、オートのC-300芯、コクヨのファインライター芯、ゼブラの4C芯を試してみた。ペリカンのリフィルもオートのC-300と同じ形だが、先端の樹脂が硬いので、やはり削る必要がある。
そのため、パイロットの水性芯やフリクション芯、あるいはモンブラン純正リフィルの先端を引っこ抜いて4C芯を差し込む方法が簡単だと思う。これらの芯はたいていの文房具店に置いてあるため入手しやすく、廉価で、しかも書きやすいので、機会があれば試してみるのも一興であろう。
