見出し画像

パーカー(Parker)のローラーボール〜フリクション、ジュースアップ、ジェットストリームの芯(リフィル)を互換替芯として入れてみる〜

パーカーのローラーボールは、リフィルが独特な形状でなんとなく代用ができないように見える。

これがローラーボールのリフィルで、Mは0.8mm、Fは0.5mmと書いてある。現在は赤の替芯は販売終了で、青と黒の2色展開となっている。いずれも金属製で先端と後端がプラスチックであるが、後端のプラスチック部品は簡単に外れる。このプラスチック部品は、ペンに入れて後ろのキャップをねじ込んだときに潰れるようになっており、いわばバネの替わりをしている。

パーカーローラーボールの替芯
後端のプラスチックは簡単に外れる

パーカーのローラーボールは、各コレクションで展開されていたが、今はベクターシリーズにしか無いようである。

私が持っているのは、デュオフォールド、パーカー75、そして数本のソネットの3種類だ。写真の一番下のソネットは中古で入手したもので、クリップにRover(かつて英国に存在した自動車メーカー)のエンブレムが付いている。

デュオフォールド(上)、パーカー75(中)、ソネット(下)

ソネットのキャップは万年筆もローラーボールも見た目がそっくりさんなので区別がつかないが、上から見ると区別がつくようになっている。クリップは時代によって、形や羽の線の数などが微妙に異なっており、キャップの金輪も変わってきている。

新(左)旧(中、右)のソネットのキャップの比較

この写真はキャップを上から見たもので、万年筆のキャップのトップと比べると、ローラーボールのキャップには同心円状に溝が掘られている。胸ポケットに差したときには、この同心円状の溝で区別がつく。

ローラーボールのキャップ(左)と万年筆のキャップ(右)

ローラーボールの外観は、検索すれば山のように見られるが、一応ここにも出しておく。

ソネットローラーボールの外観

ソネットではキャップに製造年を示す記号がついている。詳しく知りたい方は検索してみていただきたい。

ソネットの製造年を示す記号。I.Ⅲ(上)、ⅢY(下)

さて、パーカーのローラーボールに他社の替芯を入れてみようということなのだが、私がよく使っているのはパイロットのジュースアップやフリクションの替芯である。

写真はフリクションとジュースアップの0.3mm芯とを、パーカー純正芯と並べたものである。しかし、パーカー純正芯と比べると、はたして使えるものなのかと思うぐらいに形が違う。でもまあ、とりあえず入れてみた。

ジュースアップから芯とバネを取り出して、そのバネをフリクション芯の後に入れた。フリクション0.3mmとジュースアップ0.3mmは同じ形状といって差支えがないため、フリクション芯が使えればジュースアップの芯も使えるということになる。

フリクション(上)、パーカー純正芯(中)、ジュースアップの芯(下)
フリクションの芯の後ろにバネを入れる
口金先端部分
ちょっと隙間がある

口金先端の隙間がありガタつくのだが、セロテープやマスキングテープなどで芯の先端を太らせてやれば十分に使える。まったく文句はない。

そして、皆が好きなジェットストリーム芯も試してみた。使ったのは0.38mmのもので、これも芯の後に先程のジュースアップから取り出したバネを入れ、先端にテープを巻いて太らせている。

ジェットストリーム芯を入れたところ
先端をテープで結構太らせた
太らせればOK
合格である

他にもシグノの芯を試してみた。まあ、入るのだが口金の隙間が大きく、若干、芯の先端が出すぎのように思える。パーカーのローラーボールは、口金の穴が大きめなので、大抵の芯は入りそうだが、その分隙間が大きくなるので、どれでも良いというわけではない。

シグノの替芯
先端がちょっと出すぎか?
口金の隙間も大きい

一方、デュオフォールドはソネットとは勝手が違い、フリクション芯を入れると、先端が出きらず使い物にならない。またシグノの替芯は入るが、口金の隙間は大きく、替芯の先端をかなり太らせる必要がある。

デュオフォールドにフリクション芯を入れた
フリクション芯の先端が出きらない
デュオフォールドにシグノの替芯を入れた
口金先端の隙間がとても大きい

色々と書いたが、要するに、一番簡単なのは、ソネットのローラーボールに、フリクションかジュースアップの0.3mm芯を入れることで、いずれも、替芯の後にバネを入れて、芯の先端はテープで太らせる必要がある。

ジェットストリームの芯も使えるが、同様に替芯の後ろにバネを入れて、先端をテープで、これは結構太らせる必要がある。
また、シグノの芯も使えるが、先端の隙間がかなり大きくなるため、意外に手間がかかると思われる。

デュオフォールドに対してはこれらの芯は気持ちよく使えないので、財布と心に余裕を持って純正芯の書き心地を楽しむのが良かろう。

いいなと思ったら応援しよう!