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【息子のこと|ep19】“自立してほしい”——通級面談で溢れた涙

小学校を笑顔で卒業し、
   迎えた中学校生活。


最初の大きな壁は、入学後初めて
迎える「中間テスト」でした。

息子はこれまで、まともに勉強をしたことがありません。

小学生の頃から宿題を出すのさえ一苦労。
小3から始めた公文も、わずか15分で
理由をつけては勝手に帰り、友達と遊び回る日々でした。

テスト週間に入り、息子が
「ママ、どうやって勉強するのかわからん」と言いに来ました。

その一言に応えようと一緒に勉強を
始めましたが、ものの数分で息子は
イライラし、投げやりな態度になります。

そんな姿に、私の忍耐も限界に達していきます。

「そんな態度ならもうやめよう。
私も、そんな風にされてまで教えたくないから」
「いや、やるから」

そう言って再開しても、また5分後にはイライラが爆発する。

「もうやめようってば」と言うと、
今度は癇癪を起こしたように泣き出す……。

そんな壮絶な1週間を経て受けた
テストの結果は、惨憺たるものでした。

その点数に息子はさらに自信を失い、やる気をなくしてしまいました。

またしても課題を出さなくなり、
学校からは連日連絡が入る。

私のストレスは、もう限界を迎えていました。

テスト直後、中学での「通級指導」を受けるための四者面談が行われました。
学年主任、通級指導員、市の役員、
そして私。

「今、何に困っていますか?」
「これから、どうしていきたいですか?」

問いかけに対し、答えようとした
私の目から、突然涙が溢れ出しました。
もう、言葉になりませんでした。
泣きながら、私は今の精一杯の想いを絞り出しました。

「勉強ができる、できないは、
重要視していません。
それよりも、彼が将来高校へ行き、
社会人になっていく上で、人と
うまく接していけるようになってほしい。
自分の身の回りのことが、自分で
できるようになってほしい。
自立して生きていけるようになることが、一番大切だと思っています」

成績を上げてほしいわけじゃない。
ただ、この子がこの子のまま、
社会の中で居場所を見つけてほしい。

それが、盾になり続けてきた
私の切実な願いでした。

通級指導員の先生は、元校長先生だという年配の男性でした。

その方は、泣きじゃくる私の姿を
じっと見つめ、穏やかな口調で
こう言ってくださいました。

「お母さんの想い、しっかり受け止めましたよ」

通級の開始は6月の半ばからとなりました。

入学して2ヶ月。
少しずつ、息子に「行き渋り」が
見られるようになりました。

日々の生活でも癇癪がひどくなっていきます。

理由は、国語の先生への恐怖心でした。
息子は漢字を読み取り、書き写すことが極端に苦手です。
中学に入り、画数の増えた漢字に
苦戦し、課題の書き取りが大きな
苦痛になっていました。

「うまく書けていない」
「ちゃんとやってきなさい」と
毎日叱られる。
それが嫌なんだ……と、息子は吐露しました。

朝はちゃんと起きてくるのです。
けれど、朝食をダラダラと食べ始め、
時間が経つにつれて表情が曇り、
ぐずぐずし始める。

嫌な予感が胸をよぎります。
登校時間になると、息子は階段の上で座り込み、動かなくなりました。

「もう行く時間だよ、早く用意して」
「……頭が痛い」
「熱を測って。熱があるなら考えるから」
「……頭が痛いから、休みたいんだってば!」
「頭が痛いだけなら、とりあえず学校に行きなさい」
「うわぁぁぁ!!
 行きたくないんだって!!
 ぎゃぁぁぁ!!」

階段の上で泣き叫び、うつ伏せになって手足をバタバタとさせて暴れる息子。

この光景が、これからほぼ毎日、
続くことになります。

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softly.beyond                         〜そっと‥そのさきへ〜 最後までお読みいただきありがとうございます。 もしこの記事が少しでもお役に立てたり、心に響くものがあったりしたら、チップで応援いただけると嬉しいです。 いただいたご支援は、クリエイターとしての活動費に使わせていただきます

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