登校までを10ステップに分ける
G.W明けの不登校・登校しぶりに使える見通し支援
「学校に行く」
言葉だけで見ると、一つの行動のように見えます。
でも実際には、たくさんの小さな行動の集まりが=「学校に行く」です。
G.W明けに登校しぶりが出ている子に、いきなり「学校に行こう」と言うと、負荷が大きすぎることがあります。
大切なのは、登校を小さく分けることです。
1. 登校までの10ステップ
登校は、次のように分けられます。
前日の夜に明日の予定を知る
朝起きる
布団から出る
朝ごはんを食べる
着替える
持ち物を確認する
ランドセルを背負う
玄関まで行く
家を出る
校門・教室・別室へ向かう
この中で、どこまでできているかを見ます。
「今日は学校に行けなかった」ではなく、
「今日は着替えまではできた」
「玄関までは行けた」
「校門までは行けた」
と見ます。

それは甘やかしではありません。
次に何を支援すればいいかを知るための観察です。
2. 見通しは“全部の説明”ではなく“次の一歩”
不安が強い子に、長い説明をしても入りにくいことがあります。
「学校は大事だから」
「行けば楽しいかもしれないよ」
「休むと勉強が遅れるよ」
こうした説明が、かえって負担になることもあります。
見通し支援で大切なのは、全部を納得させることではありません。
次に何をするか。
どこまでやるか。
無理だったらどうするか。
この3つを短く伝えることです。
そして大事なのは具体、端的にです。
たとえば、
「まず着替えまでやってみよう」
「玄関まで行って、一度確認しよう」
「校門まで行って、難しければ先生に伝えよう」
このように、終点と変更条件を先に伝えると、子どもは少し動きやすくなります。
3. 学校に伝えるときは“行けません”だけで終わらせない
学校に連絡するとき、
「今日も行けません」
だけだと、学校側も支援を考えにくいことがあります。
できれば、具体的に伝えます。
「朝は起きられましたが、着替えで止まりました」
「ランドセルまでは背負えましたが、玄関で泣きました」
「校門までは行けましたが、教室には入れませんでした」
「保健室なら入れるかもしれません」
このように伝えると、学校側も選択肢を作りやすくなります。
登校支援は、家庭だけで抱えるものではありません。
家庭で見えた情報を、学校と共有することが大切です。

この10ステップを、家庭の記録に変える
登校を10ステップに分けると、
「今日は行けなかった」
だけではなく、
「どこまではできたのか」
「どこから止まったのか」
「どの段階なら学校と共有できるのか」
が見えやすくなります。
ただ、1日だけでは判断しにくいこともあります。
月曜日だけ強いのか。
体育の日に強いのか。
前日の夜から始まっているのか。
玄関までは行けるのか。
校門で止まるのか。
保健室なら入れるのか。
こうした情報を数日分集めると、学校との相談もしやすくなります。
G.W明けの登校しぶり全体を整理したい方は
「G.W明けに『学校に行きたくない』と言う子へ」
から読んでください⇓
https://note.com/sodachiaile/n/n81737435432b?sub_rt=share_pw
この記事を書いた人

障害福祉の現場で、子ども・家族・学校・療育機関・医療機関との関わりを20年続けています。
放課後等デイサービス、相談支援、保育所等訪問、個別療育、ペアレントトレーニング、認知行動療法(CBT)をもとにした相談支援などを通して、たくさんのご家庭の「どうしたらいいか分からない」に向き合ってきました。
私は、診断名をつける人ではありません。
でも、日常の困りごとを整理し、
「明日から何を見ればいいか」
「どう声をかければいいか」
「どこに相談すればいいか」
を一緒に考えることはできます。
今後このnoteでは、
発達障害グレーゾーンの子育て、日常の困り感、療育場面でよくある行動、家庭でできる声かけについて、具体的に書いていきます。
一人で整理するのが難しいときは
記事を読んで「考え方は分かった」と思っても、実際の家庭では、
「どこから見ればいいのか」
「今の対応を続けていいのか」
「学校や支援先にどう伝えればいいのか」
で止まることがあります。
それは、理解が足りないからではありません。
「知ること」と「自分の場面に当てはめること」は、別の作業だからです。
自分で学んで整理したい方は、ワークや講座へ。
お子さんの状況に合わせて一緒に整理したい方は、個別相談をご利用ください。
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