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インターン日記その6 合計27時間⁉怒涛の国境越え 🇹🇭→🇱🇦→🇰🇭

鹿島です。
今現在、タイとカンボジアとの国境、ポイペトが閉鎖されているとの情報を受け、急遽ルートを変更してカンボジアに向かいました。
今回はその記録を、私が感じたことと共に綴っていこうと思います。

今回のルート全容

通常、陸路でカンボジアへ渡るルートはこんな感じですが…

シェムリアップまでは、通常バスで6時間。
ポイペト国境を通ります。

今回は下のルートで回りました。
400km の約3倍、1295m の道のりでした。

今回のルート。
電車11時間、バス4時間、バス12時間
合計27時間の長旅です。

タイ➡ラオス

電車で11時間! バンコク➡ウボンラチャタニー

まずは電車でタイの地方、ウボンラチャタニーへ。
10時間50分かかります。
バンコク(クルンテープアピワット中央)駅発、ウボンラチャタニー行きの夜行列車に。

バンコク(クルンテープアピワット中央)駅。
スペースがとても広く、売店やチャージスポットもあります。

今回タイ国鉄を利用するのは始めてで、不安だったので1時間早めに駅へ向かいましたが、発車の20分前に呼ばれます。それまでプラットフォームには上がれませんでした。

片方の扉が常時開いているのはあるあるです。
ちなみにインドでは両扉が常時開いていて、
駅ではないところからも人が乗ってきます。
そう考えれば、タイ国鉄はインドの列車よりも
システムがきちんとしているのかもしれません…

※列車予約

予約はオンラインでできます。(このサイトから)
事前にプリントアウトしてくださいとの表記がありますが、チケットのQRコードが必要なだけなので、予約画面が出せるようにしておくだけでいいかもしれません。

列車は等級がそれぞれあって、
3等車(扇風機、激狭ボックスシート4人掛け)
2等車(扇風機、LCCよりちょっと広めなシートピッチ2人掛け)
2等寝台(エアコンあり)
1等寝台(エアコンあり)
1等個室(エアコンあり)

エアコンがないと暑がりの私は死ぬと思い、2等寝台を取りました。
1等列車は最近(2023年)新造され、フリーWi-Fiもついています。
そして、2025年中にはすべての長距離列車にWi-Fiが設置されるようです。

私が乗った2等寝台はこんな感じ。
ちゃんと下に荷物を置く場所があります。
車窓が見れるのは下段のみで、料金が上と下で異なります。
(50バーツくらいの差でした。)
タイにはJR北海道で活躍していた車両も送り込まれています。

ウボンラチャタニーには何がある?

タイ最東端に位置するウボンラチャタニー。
だだっ広く広大な自然が広がっていて、市街地には博物館や国立公園があったり、おしゃれなカフェもいくつかあったりなど、見どころもたくさんある場所です。今回は2泊3日滞在してゆっくり観光しようと思ったのですが、あいにくの雨。
市街地のにぎわっているところを練り歩くに留まりました。

ウボンラチャタニーの国立博物館。
イサーンの歴史が旧石器時代ごろから順を追ってわかりやすく説明されています。

バスで4時間!ウボンラチャタニー➡パクセー

ウボンラチャタニーをあとにして、ラオス側の国境都市、パクセーに向かいます。

タイからの入り口。
イミグレーションを抜けると、地下通路への階段がある。
ラオス側の建物。
ローカル感が強い。
パクセーからの下りバス。
このバスはバンコクとパクセーを14時間かけて結びます。

パクセーには何があるの?

the Lao Nippon Bridgeという、日本側の援助で架けられた大橋があります。
この町はラオスの中でも「第2の街」と呼ばれるほど、タイやカンボジア、さらにはベトナムなど交通の要衝となっている。
日本の中小企業向け工業団地「パクセー・ジャパン日系中小企業専用経済特区」が開発中であるようで、日本とラオスの国交を感じさせる場所も多いといいます。
滝や森など、自然豊かな場所も多く存在しています。近くを流れるメコン川には、数は減りつつありますが、カワイルカがいるかもしれないということで有名です。

the Lao Nippon Bridgeの上をバスで通ります。
流れているのはメコン川。
川幅はやはり東南アジアトップクラスです。
夜のパクセー。
ラオスとソ連の国旗がいたるところに。
ラオスは社会主義国であり、ソ連のペレストロイカや
ベトナムのドイモイ政策に倣い、「新思考政策」を導入しているというのも
1つ関わっているのかもしれないと思いました。


パクセーを走っていた中国製のトゥクトゥク。
他にも新幹線やローカルマーケットなど、
中国の存在感はやはり大きく感じられます。

ラオス➡カンボジア

悪名高き国境を抜ける パクセー➡シェムリアップ

今回の山場と言ってもいい場所。
世界ワースト7位にも入るらしいNong Nok Khieneという国境を通り、ラオスからカンボジアへ渡ります。
賄賂が横行し、観光客でさえ尻込みするほどと噂される国境です。
内心びくびくしながら検問所へ向かうと、やっぱり賄賂を取られました。
ラオス側で80バーツ、カンボジア側で4ドル、合計1000円くらい。まだまだかわいい方だと思います。
それよりもスーツケースで砂利道をごろごろするのは堪えました。
あとは「荷物を見せてくれ」と言われる機会が多かったように感じました。
今回は絵筆や絵の具を持ってきていて、「絵を描くの?」と言われて盛り上がって解放されたのでいいものの、金目のものをあからさまに入れておくと、全て没収とされて懐に入れられるんだとか。

国境検問所。バスを降りるとすぐに発車してしまい、
一人取り残されながら向かいました。
途中でカナダ人観光客の方と出逢い、
一緒に行動することができました。
カンボジア側で2ドル要求してきた軍人さんと一緒に。
騙されるとわかっていて騙されるのは
色々通り越して清々しいです。
カンボジアの国境を抜けても、
そこから7時間ほどかかります。

旅を終えて。

始まる前は不安要素が多すぎて悶々としていた今回の渡航でしたが、
意外と何とかなるんだと感じました。
しかしながら、タイとカンボジアの国境問題は政治的問題も絡みつつあります。
その影響で国境閉鎖が無期限に延長されたり、両国に対する不買運動も広がったりして、今まで「戦争」という言葉も雰囲気も認識が薄かった中で、今回の渡航を通して身近に感じることとなりました。
本来ならば単純な移動であったはずの旅程が、予期せぬ国境閉鎖によって遠回りのルートを選ぶこととなりました。
この旅で痛感したのは、交通やインフラといった物理的な壁よりも、「情報格差」や「文化的なずれ」が国境として機能しているという事実です。観光客としては見えにくいですが、現地の人々にとっては政治的な不安定さや経済格差が、日常の中に深く根を張っています。
旅により学ぶことができるのは、文化や違和感への考察だけではありませんでした。
自分がどれほど守られ、閉鎖された場所で生きてきたのかという、厳然たる現実と向き合う視点こそ、今回の旅から得られた知見だと思います。

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