詩
日常はいつもグレーで
温度はおそらく36.8℃くらいだ
ずっとそこに触れているから
自分の存在さえ忘れてしまう
もう、1週間ちょっとも
換気をしていない部屋
カーテンは日光を遮るだけで
風の存在を証明するものではなくなった
行き詰まった思考と
積み重なった参考書
くしゃくしゃに捨てられたレポート用紙
ゴミ箱から溢れている
無精髭をさすりながら
グレーのソファにもたれる
さっき淹れたばかりのコーヒー
湯気は立っていないけれど
まだ少し温かそうだから
冷め切る前に飲んでしまおう
日常はいつもグレーで
温度はおそらく36.8℃くらいだ
自分の存在を忘れてしまう前に
ブラックを
飲み頃の60℃より少し冷めた温度を
「日常になる前に」
