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キ上の空論『人骨のやらかい』(ネタバレはできません)

劇場内のポスター

キ上の空論『人骨のやらかい』
【公演日】2025年6月14日 (日)18:00~
【会場】紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都渋谷区千駄ケ谷5丁目24−2 タカシマヤタイムズスクエア南館 7F)
【出演】室龍太 藤原祐規 佐藤永典 奥谷知弘 太田奈緒 富田麻帆
石井陽菜 齋藤明里 松永有紘 益永拓弥 藍澤慶子 鎌田麻里名 
小日向雪 遠田恵理香 丸山敦史 町田慎吾
【作・演出】中島庸介(キ上の空論)
【企画・主催】キ上の空論
【STORY】(以下、公式web siteより引用)
「お笑いトリオ“三角コーン”の紡木(つむぎ)は相方たちとうまく噛み合わず、彼女にも振られ、モヤモヤした日々を過ごしている。婿養子として安達家に迎えられた勝士(かつじ)は、妊娠中の妻スミレの機嫌を損ねないよう気を使って生活している。優太(ゆうた)は塾講師や家庭教師をしながら、小説を書いて密かにネットで発信している。
大学時代の友人である紡木、勝士、優太が久々に集まって飲んでいると、紡木は勝士の“とある行為”が気になる。勝士はグラスの中の氷を噛んでいた。「奥さんがやってるのを真似したら癖になっちゃって」と言うが、その姿に紡木は不気味さを感じる。
数日後、動画制作会社の撮影で廃校に訪れた勝士は、教室で“それ”を発見する。そして“それ”を口に含み、噛み砕く…胸が熱くなり高揚感に満たされる勝士は、そのあと--------
一方、紡木に優太から連絡が入る。勝士と彼の義母が行方不明だという。紡木はそれを彼の“とある行為”が関係していると考える。」

★ネタバレせずに感想を書くのはとても難しい。でも、これから観る方には、なんの先入観はもたずに、このお芝居を体験してほしい。なので、抽象的なことになるけど、鑑賞後のこころの揺らぎとざわつきと何か、を記録しておく。
よく、”本当の自分”とか”自分探し”とか言うけど、人は社会の中に存在している以上、意識する・しない、好む・好まないにかかわらず、常に相対的な存在、つまり、だれかにとっての存在なのだと思う。”とっての”というのは、相手側からということではなくて、まずは、自分の側からという意味だ。配偶者、恋人にとっての自分、母親にとっての自分、友人にとっての自分、同僚にとっての自分、いいかえれば、配偶者、恋人に対するときの”私”、母親に対するときの”私”、、というように。
それは、噓をつくとか隠し事をするというようなわかりやすいものだけでなく、おそらく、その相手に初めて相対した時から”別の私”が生まれていることなのだと思う。
人は皆、そのことに、少なからず、自覚をもって生きている。でも、そのことが、不意に容赦なく顕在化したり、強く自覚してしまったりしたときに、うろたえ、どの自分が本当の自分なのかというような疑問の沼にはまって、時に壊れてしまうのかもしれない。
そんなことを感じるお芝居だった。

プログラム、リーフレット







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