余白は、作れる——もーりーゼミ 1on1個別対話(4回目)
小学校教員のsmyle(スまイル)です。1年生の学年主任を務めています。
6月28日6:30、もーりーゼミの1on1個別対話(4回目)が行われた。
先週の個人懇談も穏やかに終えたところだった。夏休みまであと3週間ほど。この30分は、「抱え込まない」ということについて、じっくり話した時間になった。
(もーりーゼミ 1on1個別対話 3回目の記事はこちら↓)
「強くなってしまった」のは、余裕のせいか
今の現在地として話したのは、自分の余裕と声かけの質の関係だった。
命に関わることや絶対に譲れないラインでは、きちんと伝えることができている。でも、帰りの準備が遅れているとか、時間が迫っているとか——そういう場面で、つい強めの言葉が出てしまうことがある。「もっと余裕があれば、あの言い方じゃなかった」と後から思う。問いかけや一緒に考えることは常に意識しつつも、心身の状態が如実に関わりの質に出る。それを、ずっと抱えながらやってきた感じがする。
もーりーさんは、まずこんな問いを返してくれた。
「気持ちが揺らいだりブレたりした時に、自分がどういう状態の時にそうなるのかを把握しておくと、振り返りやすくなると思う。人にはムラがあるから、こうなった時に気づけるようにしておくっていうのが大事かなって」
自分の場合を考えた。体力的な疲れと、仕事が重なっているとき。複数抱えてしまうとキャパオーバーになりやすいと自覚しているから、できるものからとっとと片付けるようにしている。でも、それでも「うわ、多い」となる瞬間がある。そういう時に、子どもへの余裕がなくなっていく。

抱え込まない、を仕組みにする
「誰かに頼れる?」という問いに、正直に答えると——あまり頼れていない。自分でやってしまう。お願いするのが気が引けてしまう。
もーりーさんが話してくれたのが、ToDoを「見える化して共有する」という発想だった。学年の共有スペースに今週やることをリストにして貼っておく。終わったらチェックする。デジタルならスプレッドシートで随時更新でもいい。
「そしたら手が空いてる先生が『あ、これしときますよ』って言ってくれたりする。頼むというよりも、共有しているだけ。それだけで自然と振り分けられていく」
「頼む」のではなく「見せる」。その発想の転換が新鮮だった。主任には見えているものが、他の先生には見えていないだけ——強制感もなく、見えるようにしておくだけで動いてくれる人が出てくる。

子どもへの共有も同じだ、ともーりーさんは言った。単元計画シートを子どもと一緒に作り、プリントで配る。すると子どもたちが「明日はこれするんだ」と把握して、自分で準備してくれる状態になっていく。見通しを渡すことは、主体を渡すことでもある。
「今日の算数は何するの?」をなくす
もーりーさんの実践でもう一つ印象的だったのが、朝の会での1日の流れの共有だった。
「毎日黒板に時間割を貼って、今日の流れを全部説明する。『分からないところある?』って聞く。それだけで、授業の前に自分で準備してる状態になる。説明しなくても動ける時間が増えていく」
朝の見通しが不十分なまま授業に入ると、子どもから「先生、今日の算数何するの?」という質問がまた来る。でも朝にきちんと手渡しておけば、そのやり取り自体がなくなる。聞きながら、自分の朝の会を振り返った。流れを話すことはしていたが、「もう少し丁寧に確認していたら」と思う場面が浮かんだ。

「きちんと手渡す」というのは、それ自体が立派な指導なのかもしれない。そして、先生の余裕も生まれる。
振り返りを、1つに絞る
もーりーさんからもう一つ、けテぶれサロンのDiscordに投稿している週末の振り返りについてフィードバックをもらった。
「全体的に抽象度が高い。全部を変えようとしなくていいから、自分が気になる1つを決めて、もっと具体的に書いてみるといい。広く変えようとすると、結局何も深まらないまま日常が過ぎてしまう」
確かに、と思った。「問いかけを大切に」「余裕を持つ」——大切なことではあるけれど、それだけでは何について振り返っているのかがぼやける。1つに絞り、その1つを具体的に書く。そうして初めて、振り返りが自分の実践を動かすものになっていく。

夏休みまであと少し。懇談も無事に終えて、少しホッとしている。でも終わりではなく、ここからの3週間で子どもたちがさらに自分たちで動けるようになっていく予感がある。
「抱え込まなくていい」ということを、もう少し意識してみたい。仕事も、見通しも、振り返りも。渡すことで、むしろ動き出すものがある。

