小3息子のズル休み。それを許す父親の話。
朝8:00。
「学校、休みたい…」
熱があるわけでもないのに、小3の息子がポツリとそう言いました。
もし、あなたの子どもが同じことを言ったら、どうしますか?
今日は、そんな僕ら親子のお話です。
本人にとっては、一大事。
何となく元気がないな、とは思っていました。
理由を聞くと、学校の図書室で借りた「かいけつゾロリ」の本を、ロッカーに入れておいたはずなのに、なくなってしまった、と。
それが気になって、学校へ行く足が動かないらしいのです。
「大丈夫、大丈夫」と慰めても、シクシクと泣き始めてしまう。
本人の中では、とんでもない大事件が起きているようでした。
ここで僕は、自分の失敗談を話してみることにしました。
「失くしちゃったのは良くないことだけどさ、パパのほうがもっとダメだったよ」
「え、なんで…?」
「この前、お財布を失くしちゃったじゃない?お金も入ってたけど、もっと大変なのは免許証とかキャッシュカード。あれがないと車も運転できないし、銀行からお金もおろせないんだ」
「…うん」
「それでも、カードを使えないように手続きしたから大丈夫。でも、悪いことに使われないか、今でもちょっと不安だけどね」
僕の失敗談を聞いて、少しだけ顔を上げた息子。
でも、慰められると余計に涙が出てきてしまうよう。
その気持ち、僕もよくわかります。
「ズル休み」を、決めた日。
学校へ行く時間が刻一刻と迫る中、息子は時計を気にしながらも、涙を止められません。
ティッシュで涙を拭いて、ランドセルを背負って、なんとか行こうと頑張るのですが…。
「…こんな日は、休みたい」
その一言に、僕も一瞬だけ迷いました。
「休ませて良いものだろうか?」と。
でも、以前息子に伝えた言葉を思い出したんです。
「どうしても困ったときは、学校を休んでもいいんだよ」って。
今日は、その「どうしても」のタイミングなのかもしれない。
そう思って、僕らは「ズル休み」をすることに決めました。
小学3年生、息子にとって初めてのズル休みです。
すると、息子から意外な言葉が。
「ズル休みしちゃったから、今日はゲームはしない」
「今日の分の勉強をする。1時間目は算数だから、計算しよう」
その真面目さに、思わず笑ってしまいました。
「算数は学校でもできるからさ。せっかくのチャンスだから、1時間目は違うことをしない?」
次に同じように心が傷ついたとき、どうすればいいか。
僕らは一緒に、「心の授業」を始めることにしたのです。
パパ先生の、即席「道徳」の授業
僕「じゃあ、心が傷んだときの対処法を考えてみようか」
息子は、一生懸命考え始めました。
思いっきり泣く(「ワーーって」泣けるらしい)
無理に話さない
できるだけ落ち着く
涙をふく
お茶を飲む
深呼吸をする
友達にわけを話す(泣き止みそうになってから)
リストアップした後、僕は尋ねました。
僕「じゃあ、パパにわけを教えてくれる?」
ここから、本当の対話が始まりました。
息子の話を聞いていると、本がなくなったのは6月の終わり。
担任の先生にはまだ言えていない、ということが分かりました。
僕「何で心が傷ついたんだろう?」
息子「本を返せないから…。図書室の先生に、悪いなーって」
ーー長いので、中略ーー
だいたい、8:2くらいの割合で、聞き役にまわります。
それで、話を聞いた後に、質問をします。
ーーーーーーーーーーー
僕「そっか。担任の先生には、どうして言えなかったの?」
息子「…言うときがなかったから」
本当の不安は、本を失くしたことそのものよりも、「先生に言えないでいる」という、宙ぶらりんな状況だったようです。
見えてきた「明日やることリスト」
問題の核心が見えたところで、僕らは「明日やること」の作戦を立てることにしました。
息子「まずロッカーとかお道具箱とかもう一回見て、なかったら、先生に『こうこうこうで、図書室の先生にこう言われました。だから、みんなのロッカーに間違って入ってないか、探してほしいって言ってほしいんですけど』って言う」
僕「いいね!じゃあ、その作戦を紙に書いておいて。書けた人から休憩です。これで1時間目の授業は終わりです。」
すると息子が、満面の笑みで言いました。
「はい! キンコーンカンコーン、キンコーンカンコーン!」
いつもの学校のチャイムの真似。
その声を聞いて、僕もホッとしました。
気持ちが、すっかり落ち着いたようでした。
今回の経験を通して、僕が改めて学んだこと。
子どもが本当に困っているときの対処法は、とてもシンプルです。
1.話をよく聞くこと
2.話の交通整理をすること
3.見通しがつくように、一緒に考えること
ただ慰めるだけでも、無理やり行かせるだけでもない。
子どもの気持ちを受け止めて、一緒に考える。
その時間が、子どもの心を軽くして、次に進む力をくれるのかもしれません。
子育ては、毎日が試行錯誤ですね。
でも、こんな風に子どもとじっくり向き合える時間は、本当に宝物だなぁと感じた一日でした。
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