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ラオスの森で悼み、祈る

ラオスの森の中、象の背に揺られて進んでいくと、肩に入っていた力がすっと抜けていくのがわかる。

大きくてあたたかい体温。ゆったりとした呼吸。ゴワゴワした皮膚にチクチクとした毛。最初は落ちないように必死で頭をつかんでいたのに、いつの間にかそのリズムに身をまかせられるようになっていた。

象はもっと荒々しい生き物だと思っていたのに、実際はかしこくて、おどろくほどやさしい。
揺れに身をあずけるほどに、日常で張りつめていたものが静かにほどけていくのを感じた。

重たい私を乗せてくれてありがとう。
象と人間はほぼ同じ寿命とのこと。長生きして欲しい。
象の背中に乗せてもらったからこその見える視界や目線、五感がありました。上に珍しい木の実があって。

旅の途中で迎えた11月20日の「トランスジェンダー追悼の日」。
差別や暴力、偏見等によって命を奪われたトランスジェンダーの人たちを悼み、社会のまなざしを問い直す日。

そして今日(11月22日)は、新宿中央公園の水の広場で「東京トランスマーチ2025」が開催されています。

今年は旅の予定と重なり、参加できずとても残念ですが、応援メッセージだけでも届けられてよかったと思います。イベントの盛況を心から祈っています。
(応援メッセージ動画はこちら:https://youtu.be/kjq1Zir3aA8?si=W9BC4RDJWixu3jKK)

旅をすると、美しい景色だけでなく、その土地が抱える現実にも自然と目が向く。
明るい観光地のすぐそばに、光の当たりにくい貧困や治安、人権の課題、そして今も残る不発弾の問題がある。
「この国の人々はどんな日常を生きているのだろう」。そんな問いが、静かに胸に置かれていった。

そもそも、私たちの“半径5メートルの世界”は、一人ひとり違う。
それでも、その小さな日常は社会につながり、社会はさらに世界へと広がっていく。
そのことは自分なりに忘れずにいたい。

今回の旅でも、パートナーの奔放なリードや、現地ガイドさん、運転手さんのおかげで安心して過ごせているように、私もまた、自分の手の届くところで誰かの安心や尊厳を支えていきたい。そして、世界のどこかでより良い未来をつくろうとしている人たちを、これからも応援していきたい。

ラオスでの時間は、こわばっていた心を静かにほどき、世界への眼差しを少し深くしてくれました。
日本に戻ってからの日々も、この旅で得たあたたかさや祈りを抱えながら歩いていきます。

<参考情報>
■11月20日は「トランスジェンダー追悼の日」 | 認定NPO法人 ReBit https://share.google/Sykh8mR6ptvYAlS9L

■東京トランスマーチ 2025

■3分でわかるラオス ~ラオスって、どんな国?~ - 国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパン https://share.google/2Zeki9LcVTg9TdehC

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