宇多田ヒカルを三期に分けて聴いてみよう。
generation of "Utada Hikaru"
残念ながら公開延期になってしまいましたが、ヱヴァンゲリヲン新劇場版が話題になると、やっぱり、主題歌を担当している宇多田ヒカルさんが聴きたくなってしまいます。
今回の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』でも主題歌『One Last Kiss』を担当していて、4部作すべての主題歌を担当したことになります。
『Beautiful World』
『桜流し』
新劇場版版第1作が2007年なので、14年間にわたって主題歌を担当してることになりますね。14年というのは長い年月で、やっぱりその間って、いろいろありますよね。
特に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の時は、アーティスト活動を止めて「人間活動」してた頃なので、主題歌はどうなるんだろうと思っていたら、まさかの新曲でビックリしたのを憶えてます。
しかも、とても静かで寂しげな歌だったので、より印象的でした。
1998年12月に『Automatic』でデビューした宇多田ヒカルさんですが、デビュー当時15歳ということ、また、お母さんが藤圭子さんということで、ちょっと過熱気味に取り上げられることも多かったですね。
今となっては、やはりその楽曲の良さが評価されている存在で、休業をはさみながらも、20年以上、トップランナーとして活躍しているのはスゴイと思うんですよね。
ヒット曲が多すぎて、好きな曲が選びづらいので、これまで国内で発表された7枚のアルバムを三期に分けて追いかけてみようと思います。
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第Ⅰ期:デビューから世界進出まで

1stアルバム『First Love』から『Distance』、『DEEP RIVER』の間、1998~2004年頃、宇多田ヒカルさんは10代の頃になるのかな....
『First Love』は、750万枚以上のセールスを記録していて、続くアルバム『Distance』と『DEEP RIVER』も300万枚のトリプルミリオンを達成してたりするんで、もはや”宇多田ヒカル”という社会現象のようなものですよね。
シングル曲もビッグセールスを記録していて、宇多田ヒカルさんの代表作といえば、この時期から選ぶ人も多いのではないかと思います。
デビュー曲の「Automatic」
セカンドの「Movin' on without you」
『魔女の条件』の主題歌だった「First Love」
最初のイァーが好きな「Wait & See 〜リスク〜」
『HERO』の主題歌となった「Can You Keep A Secret?」
元旦那さんの映像が印象的だった「traveling」
PSゲームの主題歌だった「光」
『First Love』の主題歌「SAKURAドロップス」
この時期だけでもお腹いっぱいになりますよね。
どれも好きなのですが、ここは「Wait & See 〜リスク〜」と「光」を紹介します。
「Wait & See 〜リスク〜」
すでに、大人びてきた宇多田ヒカルさんの2000年の5thシングル。
なんでしょうね、説明は難しいのですが、リズムが性に合うんです。
「光」
多分、彼女の楽曲の中で1番好きな歌かも....
一発撮りのMVが有名な2002年の10枚目のシングルですが、自らの名前を冠した曲ですから、やっぱり特別な感じがします。
第Ⅱ期:世界進出から「人間活動」前まで

国内での活動に一区切りつけて、全米デビューした2004年から、2回目の海外活動となった2009年~2010年頃。
国内版のアルバムとしては『ULTRA BLUE』と『HEART STATION』あたり、20代の頃になりますね。
爆発的なⅠ期の頃に比べて、セールスも落ち着いてきて、じっくり自分の音楽性に向き合ってた時代になるのかな、全米デビューはもちろん、2枚の海外アルバムでも、いろんな音楽を志向していた感じでした。
Ⅰ期の頃のようなキャッチ―でR&Bテイストを求める声もありましたが、静かに変わっていった印象でしたね。
20代になって最初の「COLORS」
映画『キャシャーン』の主題歌「誰かの願いが叶うころ」
NHK『みんなのうた』の「ぼくはくま」
『花より男子2』の挿入歌「Flavor Of Life」
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の「Beautiful World」
5thアルバムの表題作「HEART STATION」
『ラスト・フレンズ』の主題歌「Prisoner Of Love」
第Ⅰ期と比べると地味に映りますが、サウンドに凝り過ぎず、楽に聴ける感じなのがいいのです。
この時期から選ぶのは「COLORS」と「HEART STATION」かな……
「COLORS」
アルバムで分けているので、このグループで紹介しているのですが、発表された時期を考えると、第Ⅰ期の最後の歌といってもいい曲です。
ドラマティックな構成も素敵なのですが、何といっても、いろんな色が出てくる歌詞が好きなのです。
青い空が見えぬなら
青い傘広げて
いいじゃないか
キャンバスは君のもの
「HEART STATION」
イントロが大好きな一曲。
この肩の力の抜け具合がこの頃の特徴です。
なんか、宇多田ヒカルさん自身も、一番ナチュラルで、自分的には一番魅力的だったような....
第Ⅲ期:「人間活動」期から現在まで

2回目の世界進出の後、2010年にアーティスト活動を止めて「人間活動」に専念することを発表してから現在まで、アルバムとしては『Fantôme』と『初恋』が発表されていて、30代となります。(もう30代なのか、まだ30代なのか....)
「人間活動」をしていた5年間に、お母さんを亡くしたり、2度目の結婚、そして出産など、プライベートでの様々なことを経たせいか、活動再開した時は、これまでとは違う印象で、少し次元がシフトした感じがしました。
打ち込み系の音が減って、生楽器の演奏が増えた分、第Ⅱ期の頃よりも、さらに音が整理された印象ですよね。
地味なプロモーションのアルバム『Fantôme』は「日本語で歌うこと」をテーマに制作されたそうなのですが、”気配”と名付けられたこと、また、ジャケットの写真等、亡くなられた藤圭子さんの影を強く感じさせるもので、「歌」が心に響いてくるような作品でした。
今のところ最新作の『初恋』も同じ路線なんですが、デビューアルバム『First Love』と同じ意味のタイトルが付けられていて、意匠を繰り返してるところが意味深ですよね。
なんかジャケット写真も似た感じなので、”あの頃の自分と今の自分” みたいな意味が込められてるのかもしれません。
以前の記事で「花束を君に」を紹介しているので、最後は「真夏の通り雨」と「あなた」を紹介します。
「真夏の通り雨」
これも染みる感じです。
『NEWS ZERO』のエンディングテーマだったのですが、冒頭の~♪ 夢の途中で目を覚まし、まぶた閉じても戻れない♪ の歌詞で、ずずっと引き込まれてしまうのです。
「あなた」
これも「真夏の通り雨」と同じで、歌唱からはじまるのですが、♪ あなたのいない世界じゃ、どんな願いも叶わないから~♪ の詞も引力が強いですよね。
途中の ~神様お願い、変わり映えしない明日をください~♪ ていうとこも、心から歌ってる感じがあって、やっぱり胸に響きます。
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最近の歌は、第Ⅰ期の頃に比べると、地味なんですが詞の世界も深いし、どれもいい歌で.... 心に伝わってくるものがあるのです。
活動再開後は、椎名林檎さんをはじめ、様々な人とコラボしてたりするのも、なんか素敵な変化のような気がしてます。
自分にとっては、今の宇多田ヒカルさんの歌が一番好きな気がするんですよね。きっと、それは、自分が歳を重ねてきたこともあるのかもしれません。
また、今の10代の人たちとかに、宇多田ヒカルさんの歌はどんな風に聴こえているのか気になったりするのですが、第Ⅰ期の頃から順に聴いていくと、多分、ピタっとくる歌が見つかるんじゃないかと思うんですよね。
なので、宇多田ヒカルさんのことをあまり知らない人たちにとって、この ”note” が出会いの場になればいいなと思っているのです。
(関係note)
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