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【推し活】それは突然わいてきて

去年、2023年の夏が終わる頃でしょうか…試合を見るのを再開した時に、飛び込んだのは彼のプレーでした。
「あ、ええな…それ」
そう思ってチェックして、名前を知りました。以前から知ってはいたけど、今シーズン、チームに移籍してきたんですね。
そう思ってチェックだけはしていました。
気になってました。

そして、秋のある試合で彼のプレーで再びグッと心が動いたのを覚えてます。
「やばい!」
そう思ったときは手遅れでした。

その瞬間――完全に、沼落ちしたのです。

気になってはいたけど、なかなか言えませんでした。
彼のファンは若くて、可愛い女の子が多いと聞いていたから。
こんな自己肯定感を拗らせたオタクが推してもいいのかなって。
彼のユニフォームを着た女の子を見るたびに、「…そうだよね」って勝手に拗らせてた。気がついたら人生半分近く生きてて、初老というカテゴリーに当てはめてもおかしくない年令なのに。

でも、それが公言できるようになったのは秋が終わる頃。
友達に「●●選手が気になってた」というと、8~9割が「意外だね」と返ってきた。これまでごひいきだった選手とはタイプが違うからだ。
真面目そうで、縁の下の力持ちタイプが好きそう、とよく言われた。
別の選手が好きそうとも言われた(その選手も好きだけどさ)

……意外でした?

その後、縁あってオンラインのコミュニティに加入したが、聞いた直後に即申し込んだので沼落ちに加速がついた。
気がついたら、彼が1番の推しになっていた。
ユニフォームも勢いで買った。
愛と勢いは、なんて誰がいったのだろうか…?

彼を推すようになって、自分の中で少しずつ変わっていった。
以前から興味のあった分野にも手を出すようになった。
試合も多く見るようになった。
出会った人に「●●選手が1番好きですね」と公言できるようになった。
縁あって、新しい友人もできた。

彼のお陰で、自分のことを好きになりはじめた。
この年令になると、流石に『ガチ恋』(※本格的な恋愛感情を出しちゃうこと)なんていえないから、彼を応援する人間としてふさわしくなれたらいいなと思っている。
(※幸い、妻子ありなのでこのへんは助かっている)

実際に会うことも何回かあったけど、その度に認知が少し上がってる気がする。
「練習の時に会うよね?」
そんなことをよく言われるけど、「…はい」と返すのが精一杯。実際の私は、気軽に喋れる人間じゃない。コミュ障に近いオタクだ。「視界に入れちゃ申し訳ない」と思ってしまうほどだ。
けど、彼と話せる機会があれば緊張せずに話せるといいなと思っている。

それがたとえ、コミュ障のオタクでも。

沼落ちしてから、半年が経とうとする。もうすぐ試合が始まる時期だ。
多分、今年も彼の名前が入ったユニフォームを買って試合を見る予定だ。

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