3 定量的分析Part I:JAL航空券購入におけるリターン最大化
JALマイラーにとって、JAL航空券の購入は最も重要かつ高額な決済の一つです。このカテゴリーで各カード構成がどれほどのパフォーマンスを発揮するのかを定量的に分析することは、最適なカード戦略を決定する上で不可欠です。特にこの分析によって、プラチナカードが持つ構造的な優位性が明らかになります。
「アドオンマイル」がもたらす圧倒的優位性
JALカード プラチナおよびプラチナ Proの価値を際立たせるのが、独自制度である「アドオンマイル」です。これは、JALグループの航空券や機内販売などの対象商品を購入した際に、通常のショッピングマイルに加えてさらにマイルが上乗せされる仕組みです。
具体的には、これらのプラチナカードでJAL航空券を購入すると以下のマイルが同時に積算されます。
基本マイル:100円につき1マイル
ショッピングマイル・プレミアム分:100円につき1マイル
アドオンマイル:100円につき2マイル
合計で100円あたり4マイル、すなわち還元率4.0%が実現します。これは他のカード構成を大きく引き離す数値です。
さらに決定的に重要なのは、このアドオンマイルが「ショッピングマイル」として扱われる点です 。つまり獲得した4マイルすべてがLSP積算の対象となり、マイル獲得だけでなくステータス獲得の面でも極めて効率的な手段となります。
各構成のパフォーマンス比較
JAL CLUB-A / CLUB-A Gold:これらのカード(SMP加入)の場合、JAL航空券は「特約店」扱いとなり、100円につき2マイル(還元率2.0%)。これはプラチナカードのちょうど半分です。
ハイブリッド構成(セゾンプラチナ・アメックス):一律で還元率1.125%が適用され、JAL航空券購入でも例外はありません。他のJALカードと比較して著しく低い数値にとどまります。
この構造は、JALが自社の最上位カード会員に対して自社サービスへの支出を強力にインセンティブ付けしていることを如実に示しています。JAL航空券をプラチナカード以外で購入することは、マイルとLSPの両方における膨大な獲得機会を逃すことを意味し、数学的に見ても合理性を欠く選択です。
競合他社のプレミアムカードが日常決済でどれほど優位性を持っていても、JAL便への高額支出がある限り、その価値は大きく相殺されてしまいます。ここに、JALプラチナカードが生み出す強力な「エコシステム内への囲い込み」効果が存在します。
Table 2: JAL航空券購入による獲得マイル・LSP比較
以下の表は、年間のJAL航空券購入額が50万円、100万円、200万円の場合に、それぞれのカード構成で得られるマイルとLSPを算出したものです。結果は一目瞭然であり、プラチナカードとそれ以外のカードとの間には埋めがたい差があることが分かります。

結語
このデータから導き出される結論は明確です。年間を通じてJAL便への支出が相当額に上るユーザーにとって、JALカード プラチナまたはプラチナ Proの選択は、単なる「良い選択」ではなく、マイルとLSPの両方を最大化するための「唯一の合理的な選択」となります。
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