高密度超音波の周波数を比較:1MHz・3MHz・10MHz・17MHzの違いと使い分け
こんにちは!皮膚学講師の近久です🐻❄️
今日はエステティシャンの方々に、もっと高密度超音波の活用をしてもらいたい!ということで、周波数の特徴について書いていきます😊✨
はじめに
ここ数年で、エステティック業界には“高密度超音波”を搭載した美容機器が数多く登場しました。HIFU(ハイフ)に代わる新技術として注目され、導入を検討するサロンも増えています。
けれど一方で、実際にカタログを見てみると「高密度超音波」と書かれていても、周波数(MHz)が違う機器が存在しているのをご存じでしょうか?
周波数が違えば、届く深さも、肌に与える影響もまったく異なります。つまり、“どのMHzを使うか”を理解していないと、せっかくの機器も十分に活かせないのです。
この記事では、私が推奨している高密度超音波機器 Optyl(オプティル)で取り入れられる1MHz・3MHz・10MHz・17MHzの違いと、それぞれの作用・目的・使い分けについて整理します。
そして、最も大切な「トリートメントとの相性」までを含めて、サロンでのメニュー設計に役立つ視点をお伝えします。
現在すでに持っているサロンメニューとの相性や必要性を考えながら、「お客様にとって最適なメニューを作る」という目線で、機器も選んでいきたいですね😊
「高密度超音波」とは?
HIFU(ハイフ)は“壊して再生させる”
高密度超音波(LDMやOptyl オプティルなど)は“整えて再生を促す”
という考え方のちがいがあります✨
周波数で変わる「深達度」と「作用範囲」
超音波の性質は、周波数が低いほど深く届き、高いほど浅い層に作用するという特徴があります。
それぞれのMHzには得意な“層”があり、目的によって使い分けることが重要です。


この表を見るとわかるように、
低周波(1〜3MHz)は「筋膜や皮下組織」へのアプローチ、
高周波(10〜17MHz)は「真皮〜表皮」へのアプローチが得意です。
つまり、目的と波の深さを一致させることが、最大の結果を生む鍵になります。
1MHz高密度超音波の特徴と作用機序
<特徴>
1MHzは、高密度超音波の中でも最も波長が長く、皮下3〜5mmの深部までエネルギーが届く周波数です。
その振動は細胞間の水分分子を揺らし、深部温度を1〜2℃上昇させることで血流を促進。さらに、筋膜や皮下組織の代謝を活性化させ、老廃物の排出やむくみの軽減、フェイスラインの引き締めに優れた効果を発揮します。
<効果>
皮膚生理学的には、1MHzの波が筋膜や脂肪層に届くことで、微細な摩擦熱が発生し、細胞膜の透過性が一時的に高まることが確認されています。
これにより、細胞内外の代謝サイクルが活発化し、酸素供給と老廃物排出のバランスが整います。
<1MHzまとめ>
エステティシャンにとって1MHzは、「深部を動かす」波。
表面的な変化ではなく、内側からリフトアップを支える基礎代謝の改善を目的としたケアに最適です。とくに、たるみ・むくみ・冷え・代謝低下など、“土台の巡り”を整えたいトリートメントに有効で、フェイス・ボディ双方に応用できる万能な周波数といえます。
3MHz高密度超音波の特徴と作用機序
<特徴>
3MHzは、波長が1MHzより短く、真皮深層〜皮下2〜3mmに作用する周波数です。肌の“温感”を感じやすく、浅い層に広く均一にエネルギーを伝えることができます。その振動エネルギーは、細胞間液の流動を高め、毛細血管の拡張と血流促進、細胞代謝の活性化を導きます。
結果として、酸素供給量が増え、線維芽細胞の働きが高まり、コラーゲン合成や肌弾力の回復が期待できます。
<効果>
皮膚生理学的には、3MHzは脂肪層や真皮下層における摩擦熱の発生を穏やかにコントロールできる波長であり、脂質代謝をサポートする点でも注目されています。このため、顔のたるみケアや、フェイスラインの引き締め、小顔トリートメントにも最適。
<3MHzまとめ>
エステティシャンにとって3MHzは、「肌を整えながら温める」波。
“深すぎず、浅すぎない”絶妙な深達度により、筋肉や脂肪の張力を緩めながら、血流・リンパの巡りを高めるトリートメントが可能です。
リフトアップ・血色改善・代謝向上を目的とした温感ケアにおいて、3MHzは非常に汎用性の高い周波数といえます。
10MHz高密度超音波の特徴と作用機序
<特徴>
10MHzは、高密度超音波の中でも中間層に作用する波長で、**真皮中層(約1〜2mm)**を中心にエネルギーを届けます。1MHzや3MHzよりも浅い層に働きかけるため、熱感が穏やかで、肌の表面に近い層の細胞代謝や修復プロセスを促すのが特徴です。波の振動により、真皮内の線維芽細胞が刺激を受け、コラーゲン・エラスチンの再構築が活発化。同時に、血流と酸素供給が高まり、ターンオーバーのリズムが整うことで、ハリ・ツヤ・キメの改善が期待できます。
<効果>
皮膚生理学的には、10MHzの振動が細胞外マトリクス(ECM)に微細なストレスを与え、組織修復シグナル(成長因子)を誘発することが知られています。このため、加齢や炎症後の再生促進、鎮静ケアにも適しています。
<10MHzまとめ>
エステティシャンにとって10MHzは、「肌の質感を磨く」波。
“炎症を起こさずに再生を促す”という高密度超音波の真価が最も発揮される領域です。美容液導入・鎮静トリートメント・美白ケアなど、肌の表層と深部の橋渡しをする波として、10MHzは欠かせない存在です。
17MHz高密度超音波の特徴と作用機序
高密度超音波機器Optyl(オプティル)は17MHzを搭載!韓国の医療学会でも17MHzは皮膚への熱刺激を最も与えずに炎症緩和を実現できると論文発表と、最新技術として受賞しています☺️💡
<特徴>
17MHzは、現在実用化されている高密度超音波の中で最も波長が短く、表皮〜真皮浅層(約0.5〜1mm)に届く繊細な周波数です。振動が非常に細かいため、皮膚表面への刺激が少なく、熱を伴わずに細胞の代謝を整える“炎症レス波”として注目されています。
<効果>
17MHzの微細振動は、表皮下の角化細胞・ランゲルハンス細胞・線維芽細胞に穏やかに働きかけ、炎症性サイトカインの抑制と細胞修復シグナルの活性化を促します。その結果、赤み・ほてり・敏感反応の鎮静、およびバリア機能の回復に効果を発揮。また、角層の水分保持機能を高め、キメや透明感の改善にもつながります。
<17MHzまとめ>
エステティシャンにとって17MHzは、「整える」波。
ピーリング後や炎症を伴う肌、敏感肌ケアにおいて、ダメージを与えずに“治癒力”を引き出すための周波数です。肌の深部には届かない分、角層〜真皮浅層をやさしく再生させる働きがあり、まさに“癒しながら育てる”技術を支える波といえます。
周波数を理解すれば「メニュー設計力」が変わる
多くのサロンでは、「高密度超音波機器」とだけ説明されている場合が少なくありません。でも本当は、“何MHzの波を出しているか”を理解しなければ、メニュー設計はできません。
たとえば同じ「フェイシャル機器」でも、
・1MHzなら深部の代謝・むくみ改善
・10MHzなら真皮層のハリ・弾力改善
・17MHzなら鎮静・炎症抑制
と、まったく別の結果を生むのです。
また、1台の機器で複数の周波数を切り替えられるものもあります。この場合、周波数の違いを理解しておくことで、施術を“理論で再現”できる技術者になります。
つまり、肌を見る力だけでなく、波を選ぶ力がサロンの差別化になるのです。
機器を選ぶ時にも「提供したいアプローチはどんなこと?」を基準にすることが重要ですね😊
組み合わせで生まれる“相乗効果”
一つの波だけで肌を変えるのではなく、肌の層や状態に合わせて周波数を組み合わせることで、より自然で持続的な結果を導けます。
たとえば:
1️⃣ ピーリングで角質を整える(表皮)
2️⃣ 17MHzで鎮静・抗炎症(真皮浅層)
3️⃣ 10MHzでコラーゲン活性化(真皮中層)
このように、層ごとに波を変えて施術を組み立てることで、「剥くだけ」「リフトだけ」ではない、肌を育てる設計型のトリートメントが可能になります。
つまり、メニュー構築とは“肌層設計”。
施術を感覚ではなく科学的にデザインすることで、結果に再現性が生まれます。
Optyl × クリスティーナ化粧品の相性が抜群な理由
私が顧問を務めているクリスティーナ化粧品は、イスラエル発のメディカルスキンケアブランドとして、肌再生理論をもとにしたピーリングを得意としています。
そして、このクリスティーナとOptyl(オプティル)の組み合わせは、まさに理想的。なぜなら、Optyl(オプティル)が採用している17MHzの高密度超音波は、角層に直接作用しないからです。
つまり、
角層(表皮) → ピーリングで整える
真皮以下の深部 → Optylで鎮静・修復・再生
この役割分担によって、肌の再生を“外から剥いて、中で育てる”アプローチが完成します。
肌のコンディションは人それぞれ。
その日、その人の状態に合わせて、角層はピーリングでコントロールし、
深部はOptyl(オプティル)で穏やかに調整する――それが真のオーダーメイド美容です。
肌を理解し、波を使い分けること。
それが、エステティシャンが持つ最大の“技術力”です👍
まとめ
高密度超音波の周波数を理解することは、単なる機器知識ではなく、「肌を設計する力」を持つことです。
周波数を知れば、トリートメントの効果を“狙って出せる”ようになります。
そして、自分たちのサロンで扱う化粧品・施術・技術をどう組み合わせるか――そこまで考えてこそ、真に結果を出せるサロンになります。
HIFUが「壊して引き締める」技術なら、高密度超音波は「整えて育てる」技術。
熱ではなく波で変える。炎症を起こさず、再生を導く。
それが、これからのエステティックが進むべき“炎症レス美容”の未来です。
サロンで使ってみたい!という方は、高密度超音波(Optyl / オプティル)の導入相談も承っていますのでインスタグラムのDMからご連絡ください💁♀️

