FIRE達成!アクセンチュアを退職しました
ご挨拶
突然ですが、このたびアクセンチュアを退職し、会社員としての生活に一区切りをつけました。
幸い最近の株高にも助けられ、生活費の25倍を超える資産を築くことができました。所謂4%ルールによれば、理論上はもう働かなくても大丈夫です。
ということで、晴れてFIRE生活に突入します。
本当は「セミリタイアくらいで良いかな」と思っていたのですが、育児休業など様々なイベントが重なり、気付けばフルFIREできる状態になっていました。
今回は会社員生活の一区切りということで、これまでのキャリアを振り返りながら、今後何をやっていくのかを書いてみたいと思います。
これまでの会社員生活
私は大学受験時に一浪し、修士課程まで出てからの就職だったので、普通の人よりはだいぶ遅い25歳での社会人生活のスタートでした。
新卒の際はみずほ情報総研(その後みずほリサーチ&テクノロジーズを経て現在はみずほ銀行に統合)というシンクタンクに入社しました。
学生時代は理工学研究科で管理工学を専攻し、ゲーム理論を用いて企業競争の研究をしており、企業経営に興味があったのですが、当時は意識が高く政策決定にも興味があったので、シンクタンク業界に魅力を感じていました。
当時はFIREどころか転職さえも考えたこともなく、定年まで勤めるのだろうな、30歳で年収700万くらい、40歳で1,000万くらいもらえれば良いな、くらいに考えていました。
配属先は情報通信関連の政策調査を行う部署になり、総務省や経産省といった官公庁向けの調査案件に携わることになりました。
シンクタンク業界では官公庁向けの報告書は基本wordの文章で納品となるので、ここでは日本語執筆能力をかなり鍛えられました。新人の仕事は会議の議事録を取ることから始まりますが、先輩社員にwordの校閲機能で真っ赤になったファイルを渡されたのを良く覚えています。今の新人は議事録作成をAIにちゃちゃっとやらせてしまうケースが多いと思いますが、日本語能力の向上という意味ではとても良い訓練だったなと思っています。
色々な業務に携わりましたが、中でも思い出深いのは総務省が発行する「情報通信白書」の執筆に携わったことです。世界6ヵ国で、1ヵ国1,000人規模の大規模アンケートを実施し、IT周りの利活用状況の実態調査を行ったり、スマートフォンによる経済効果を推計したりと、調査内容もリッチで分析も面白くやらせてもらいました。(といっても当時は必死に仕事していましたが)
また、みずほ情報総研は若手の人材投資も活発で、自分で研究テーマを決めて自由に調査研究する枠(Googleの20%ルールみたいな感じ)があり、調査予算も数百万の単位でつきました。この予算を使って、ラスベガスで毎年開催されるIT機器の展示会であるCESに参加したり、インドのマイナンバー制度を深堀りしにバンガロールに行ったりと刺激的な活動もできました。今となっては起業や新規事業のためにもっと使っておけば良かったと思いますが(笑)
みずほ情報総研には3年強お世話になりまして、やはり民間企業のコンサルティングに本腰を入れたいと思うようになり、大学院時代の先輩の誘いでアクセンチュアに転職しました。
アクセンチュアでは世間的には花形?と言われるストラテジー部署での採用となりまして、戦略コンサルタントとしての研鑽を積んできました。
転職当時はアクセンチュアもホワイト化しつつあるというニュースが出始めていましたが、ストラテジー部門は古き良き?コンサルカルチャーが色濃く残っている部署でした。
まず驚いたのは年齢層が若い。日常的に接するチームメンバーのアナリスト~シニアマネージャーは20-30代でしたので、若手がゴリゴリ仕事をするというのはこういう感じなのかと感心しました。みずほ情報総研で所属していたチームは私以外みんな50歳前後だったのでカルチャーショックです。
また、さすが外資系だけあって、最初の上司は韓国人女性の方で、グローバルだなぁと思いました。幸い彼女は日本語堪能だったので、日本語でコミュニケーション取れたのは助かりました。
後は、ストラテジー部門で同時期入社の中途の方が他に5名いたのですが、1人はフィンランド人、2人は海外MBA卒、2人は総合商社、自動車メーカー出身で海外駐在歴ありという感じだったので、私の場違い感がヤバい(笑)。皆さん、私が「TOEIC900点です」って言うのを笑って流してくれるナイスガイ達でした。
アクセンチュアでも様々な仕事に携わりました。お客さんは超大手企業なので、身が引き締まります。
新規事業立案を手伝ったり、立案したサービスをお客さんと一緒に売り歩いたり、事業拡大に向けた営業戦略を作ったりと、事業立ち上げ~初の売上を経て~事業拡大に至るまで、様々なフェーズに携わることができ、私のコンサルティングのベースとなる経験をさせていただきました。
特に、お客さんと一緒に製品を売り歩いたのは良い経験で、契約が取れた際にはめちゃめちゃうれしかったのを良く覚えています。
その後はM&Aを支援する部隊に移りまして、プライベートエクイティファンド向けのビジネスDD案件にも5-6件携わりました。コンサルティング業界に詳しい方ならピンとくるかもしれませんが、M&A時のビジネスDD案件は、5-6週間の超短期プロジェクトで、超ハイクオリティの成果を求められるため、多くのコンサルタントに敬遠される激務プロジェクトです。
ただ、個人的には結構ハマったのですよね。通常のコンサルティングと違い、M&Aの効果を定量的に財務指標として示す必要があるのですが、財務モデルを作ることで、コンサルティングの結果がちゃんと数字として説明できるようにするというのが非常に腹落ちしました。
プロジェクトの中で財務モデル担当になると、この精緻なモデルを作り込むことになるのですが、巨大なエクセルデータで一分のミスも許されない役回りなので、深夜にトランス状態に陥りながらパソコンと格闘していました。
そんなこんなでご他聞に漏れず激務な日々を過ごしており、毎日9時には出社し、帰りは早くて終電、2-3時まで稼働しタクシー帰りが当たり前という生活です。コロナのおかげ(?)でフルリモートになった際には、移動時間がなくなり、睡眠時間が増えたのでかなり助かりました。8:55に飛び起きて、9:00のミーティングに参加するみたいな生活です。
アクセンチュア時代の間に子供が2人生まして、それぞれ育児休業を取得しました。1人目が生まれたのがちょうどコロナが始まった時だったのですが、仕事漬けだった頭が一瞬正気に戻ります。「この生活をいつまで続けるのだろうか?」。
当時良く見ていたyoutuberにリベラルアーツ大学というチャンネルがあり、FIREという生き方を知り、これだと直感しました。別に仕事自体は嫌いではなかったのですが、労働時間的にもコンサルティングの内容的にももう少し自由にやりたくなったのですよね。
幸い、激務&高給で、給料をもらっても使う時間がないという感じでした。妻と二人暮らしの頃は月の生活費も少なく、手元にそれなりの金額が貯まっていました。大学で経営工学を修めた身として、現代ポートフォリオ理論にのっとったインデックス投資をしていたのも良かったですね。毎月100万近くをインデックス投資に入れていました。
ところで、皆さんはあと1年症候群という病を知っていますか?この金額に達したらFIREしようと思っていても、もう1年頑張ればもっとお金が貯められると考えてしまい、なかなかFIREできない病です。私も例に漏れず目標金額を超えても退職を先延ばしにしてしまいました。
が、ここ2年くらいで中小企業診断士の資格も取得したり、第2子が生まれたりと環境の変化もあり、いい加減FIREしようと決断しました。
今後の活動
実際にFIREが見えてきてから、「これから何をして生きていこうかな」と色々考えたのですが、結局たどり着いた答えはシンプルでした。
私は企業経営や事業づくり、コンサルティングが好きなんだと思います。
ですので、仕事を完全に辞めるというよりは、自分のペースで好きなことを続けていこうと思っています。
具体的には3つのことに取り組んでいきます。
1つ目は、コンサルタントとして企業支援を続けることです。
アクセンチュアでは主に大企業向けの経営コンサルティングに携わってきましたが、今後は中小企業診断士としての活動も含めて、大企業から中小企業まで幅広くご支援していきたいと思っています。
黒川コンサルティング事務所という屋号で個人事業主として活動していますが、そのうち、後述の株式会社とくっつけてしまおうかと思っています。
2つ目は、コンサルティングスキルの教育・普及活動です。
中小企業診断士の方々と話していると、「資格は取ったけれど実務の進め方が分からない」「経営分析や提案をどう形にすればよいか分からない」といった悩みをよく耳にします。
また、企業の経営企画部門や新規事業担当者の方からも、「どうやって企画をまとめればよいか分からない」「上司を説得できる資料が作れない」といった相談を受けることがあります。
課題に対して、コンサルティング業界には長年蓄積されてきた考え方やノウハウがありますので、これらのノウハウを研修講座の形で受講生に還元していきたいと思っています。
足元で具体的に進めているものもありまして、東京都中小企業診断士協会中央支部の認定研究会として「スライドライティング研究会」を主宰しております。まずは診断士の方々にスライド作りのスキルを身に着けてもらっています。
スライドライティングは若手コンサルタントが真っ先に叩き込まれるスキルでして、実際に成長スピードも速い重要なスキルです。
新人診断士の方にはまずはスライドライティングスキルを伸ばしてほしいと思っています。
また、この他のコンサルスキルも体系的に学べる講座を準備していますので、楽しみにしていただければと思います。
後は、こういった内容を企業研修として一般企業へ展開していきたいと思っています。特に経営企画部の若手や、事業立案の担当者のスキルアップに貢献できればと思っています。
このための法人としてStratValues(ストラテバリューズ)株式会社を設立しました。バイオリンみたいでかっこいい名前でしょ?
3つ目は、研究活動です。
私は大学時代に管理工学を専攻し、ゲーム理論を使った企業競争の研究をしていました。その後しばらく研究から離れていたのですが、数年前に大学時代の指導教授と再会したことをきっかけに、再び研究の世界に戻ることにしました。
現在は博士課程に在籍しており、中古品市場の形成による企業の利益や社会厚生への影響を研究しています。博士号取得まで頑張ろうと思います。一時期ブランドアパレルの中古販売事業を検討していましたが、同様のモチベーションで研究にも取り組んでいます。このように、実ビジネスの知見をアカデミアに還元できる人はあまりいませんので、特殊なポジションを築きたいと思っています。
ちなみに、学生になると学割が使えます。36歳のおじさんでもカラオケは学割料金ですし、ラーメン大盛無料だったりします。これは思った以上に嬉しいです。
FIREしても圧倒的成長!
振り返ると、本当に充実した会社員人生でした。10年程度しかありませんでしたが、30年分くらいは経験させてもらったのではないでしょうか。
みずほ情報総研、アクセンチュアで関わっていただいた皆様には大変お世話になりました。私は典型的なINTJで可愛げが無い所があるのですが、厳しくも温かく迎え入れてくださりありがとうございました。
そこで得た経験が今の自分を作ってくれました。
これからは、その経験を企業支援や教育、研究活動を通じて社会へ還元していきたいと思っています。
もちろん、
子育てしたり、
キックボクシングをしたり、
YouTuberになったり、
サックスを吹いたり、
ジャズピアノを練習したり、
ファッショニスタになったり、
好きなことも全力でやります。
FIREしても圧倒的成長!
今後ともよろしくお願いします。
黒川祥悟
StratValues株式会社 代表取締役社長
黒川コンサルティング事務所 代表
Xでは日々の気づきや時事的な話題を、
YouTubeではより詳しい解説やノウハウを発信しています。
よろしければ、ぜひフォロー・チャンネル登録をお願いします!
📌 X:https://x.com/kurochan_cons
🎥 YouTube:https://www.youtube.com/@%E9%BB%92%E5%B7%9D%E7%A5%A5%E6%82%9F
