「オムツマン反乱事件とマネっこブーム」👶⚡
ーーある日のリビング。
床には、4人の 1歳児将太ズ。
ハイハイ。
ヨチヨチ。
ペタペタ。
カオス空間。
それを見ながら⋯シンが腕を組んで呟いた。
「なぁ〜⋯チビ達。
前にもこんな事あったよなぁ?」
ニック
「うんうん」
シン
「でも覚えてねぇ〜みたいだな」
「記憶ねぇ〜んじゃねぇか?」
ニックも頷く。
「シャボン玉もそうだったじゃん?
初めてじゃないのにさぁ〜、
初めてのシャボン玉〜! って顔だったよねぇ」
シン
「4個全員、同じ年齢に戻ってるからか⋯?」
ニックが言った
「ちょっとぉ〜!4個とか⋯言わない〜!
物じゃないんだからぁ〜!」
ニックをチラッと見ながら深いため息。
「はぁぁぁ⋯⋯ジャスティ⋯」
天井を見上げる。
「早く何とかしてくれよぉ⋯」
「頼むから……」
「マジで……」
シンは半分諦めた表情で床を指さす。
「これ……」
「完全に増殖じゃねぇか。」
ニックはデレ顔。
「だ。か。らぁーー!コレ⋯とか⋯言わない!
俺は大満足だけどなぁ〜♡」
シン
「⋯あぁ〜あぁ〜⋯」
「そうだろうよ!⋯お前はな!」
指を突きつける。
「遊ぶだけじゃなく!」
「しつけしろ!⋯少しは!」
ニック
「えぇ〜?⋯可愛いじゃん♡」
「シンだってぇ〜⋯そうでしょぉ〜?」
シン⋯少し黙る。
そして小さく言った。
「……まぁ⋯⋯確かに、可愛いのは認める」
ニック
「ほらぁ〜♡」
シンが真顔で言う。
「だが野放しは危ねぇ。」
「1歳児だぞ⋯目離したら」
「何でも口に入れる」
「齧る」
「飲み込む」
「命に関わる。」
ニック
「はーい」
シン
「気を付けろよ」
ーーその時。
将太ズの1人が立ち上がった。
しょーた。
モゾモゾ……モゾモゾ……
そして——
スポン。
オムツを脱いだ。
ニック
「……あ。」
シン
「……おい。」
しょーた、得意顔。
「しょーた!おむちゅナイナイで
おにいちゃんになるのぉぉぉーーー!」
ニック
「おぉ〜!お兄ちゃんだねぇ〜!」
シン⋯嫌な予感。
ーー次の瞬間。
ショウ
ショウタン
ショウちゃん
「ショウもぉぉーーーー!おにいちゃん!ぬぐのぉ!」
「ショウタンもぉぉーーーー!ぬぐぅぅ!」
「ショウちゃんもぉぉーーーー!ぬぐぅぅぅ!」
スポン
スポン
スポン
全員オムツ脱衣。
シン、ハッと我に返る。
「待てぇぇぇぇぇーーーー!!」
オムツマン反乱。開始。
将太ズ
キャッキャッキャ。
ニック
「可愛い〜♡」
シン
「可愛くねぇぇぇーーーー!!」
「お前も手伝えぇぇぇーーー!」
慌てて捕獲。
1人捕まえる。オムツ装着!
シンが言った
「ほら⋯大人しくしろ⋯⋯コレでよし⋯一匹目!」
手を伸ばし2人目捕獲。
「何で⋯脱ぐんだよ⋯⋯ったく⋯二匹目!」
シンがフッと横をみると⋯
その間に⋯もう1人脱ぐ。
捕まえる⋯また1人脱ぐ。
完全に⋯いたちごっこ⋯。
ーーそして数分後。
静かな部屋。
シンが言う。
「……おい。」
「何か臭くねぇか?」
ニック
「え?」
シンが振り向く。
しょーた。床に立っている。
その下に⋯水たまり。
シン
「…………。」
ニック
「あっ」
しょーた
「……?」
シン
「おねしょぉぉぉ!!」
ニックが言った
「シン〜!寝てないから⋯おねしょじゃないよぉ〜!」
シンが睨んで言った
「そんな事はどぉーーーでもイイんだよぉぉぉーーーーー!」
将太ズ⋯大騒ぎ。
「ショウじゃないもん!」
「しょーたぁぁぁ!」
「ショウタンじゃない!」
「ショウちゃんじゃない!」
責任のなすりつけ合い。
そして——
ペシッ
ペシッ
ペシッ
ペシペシ戦争。
シン
「コラァァァーーーー!ペシペシすんなぁぁぁーーー!」
ーーその時。
ショウタンが何かを拾った。
キラッ✨
ビー玉。
ショウタン
「アメ〜♡」
パク。
シンの視界に入る
「おぉぉぉぉーーーい!!……待て。」
ニック
「ショウタン?」
ショウタン
モグモグ。
そして⋯眉をひそめる。
「……?」「……」「……」
そして——
「味しないぃぃぃぃ!!」
大号泣。
シン
「吐けぇぇぇーーーー!!ペッしろぉぉぉーーー!」
慌てて取り出す。
ニック
「ビー玉だよそれぇ!」
ショウタン
「アメじゃないぃぃぃ!!」
ギャン泣き。
すると⋯将太ズの恐ろしい能力が発動。
連鎖反応。
ショウ
「うわぁぁぁん!」
しょーた
「うぇぇぇぇん!」
ショウちゃん
「ふぇぇぇぇん!」
全員大号泣。
シン⋯頭抱える。
「……マジかよ。」
さらに⋯もう一つの現象。
1人が何か齧る。
他の3人
「まねするぅ!」
テーブル⋯カジカジ。
椅子⋯カジカジ。
クッション⋯カジカジ。
積み木⋯カジカジ。
ニックが笑いながら。
「マネっこブームだねぇ〜♡」
シンは絶望顔。
「やめろぉぉぉーーー!!」
将太ズ
カジカジカジカジ。
「おいしいのぉ?」
「おいしくないのぉ」
「かじるぅ」
「まねするぅ」
シン思わず叫ぶ。
「歯固め持ってこいぃぃぃ!!」
ニック
「あはははは!」
ーーそして夜。
疲れ果てたシン⋯ソファーに倒れる。
「……はぁ……」
ニック
デレデレで将太ズを抱っこ。
「天使〜♡」
シン
「……どこがだ」
ニック
「全部♡」
シン⋯将太ズを見る。
4人とも、スヤスヤ眠っている。
シン⋯小さく笑う。
「……まぁ、可愛いのは⋯認めるけどな」
ニック⋯ニヤニヤ。
「ほらねぇ〜♡」
シン
「……でも」
真顔。
「明日も地獄だぞ。」
ニック
「楽しみ〜♡」
シン
「……お前はな。」
