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あるヴァイキングの死後の生活

これから紹介するのは、私が一時期関わっていた、電子機器を用いたあの世との通信(ITC)で得られた情報のひとつです。あの世でもう1200年以上暮らしているヴァイキング、スキョルドングSkjoldungが、ある日の思い出を語っています。この通信は、当時ルクセンブルクにいた研究者のパソコンに、テキストとして現れました。
※太字の言葉には脚注をつけてあります

スキョルドングの物語

リチャード・フランシス・バートンによる執筆、1996年2月28日
スキョルドングによる語り
コ・タイム・ステーションからルクセンブルク・ステーションに伝送

バートンは『千夜一夜物語』の翻訳でよく知られている。彼はITCの向こう側のディレクターであるスウェジェン・サルターと、あの世で結婚した。

私の名前はスキョルドング、デンマーク人です。よく覚えています。あれから10年が経ちましたが、今日がその男を見つけた日です。毎年この日、村にとって記念的なこの日を祝うとき、彼は私たちのもとに戻ってくるのです。

夕方、火の周りに座り、食事が終わって屋外のテーブルが片付けられると、女性たちは角杯を持ってきて、10年前に私が見つけた男の話をするように私にせがむのです。私はスカルド(後期古ノルド語で詩を書くヴァイキングの詩人)であり、竪琴も弾くため、結局は応じてしまいます。今夜も同じようになるでしょう。彼らはまた私の話に耳を傾け、私はそれがどのように起きたかを語るのです。

角杯は、古くからユーラシア各地で用いられる獣角でつくった杯のこと。

私たちの村レイドラHleidhraは、私がここに来てから1200年以上の間、何度も行ったことのあるサマーランドよりも、雪の国に近い場所にあります。村の人々の中にもそれらの地へ行った者がいますが、地上で勇敢な戦士だった多くの者が、その地を探し求めても見つけることができないでいます。

サマーランドは天国のように暮らしやすい階層。雪の国と言っているのは、それなりに暮らしにくい階層だと思われる。

ここは気候が涼しく、空は灰色に覆われています。夕方、私は竪琴を背負い丘に立ちます。下には小川がブナとオークの木々の間を流れ、大地はスパイシーな香りを放ち、鷲が頭上を旋回しています。太陽の一つが低くなり、影が長くなってきました。

この語り手のいる階層には太陽が三つある

その日の朝、私はスウェーデン人の一団に会いました。彼らは、私たちの村に何か特別なことがあるという神託を告げてきましたが、私はあまり気に留めていませんでした。地上での短い30年の人生の間、私はオーディントールを信じていましたが、死後、ラグナロクの物語もおそらく正しくないと理解するのに、長い時間がかかりました。

オーディンは北欧神話の主神にして戦争と死の神。
トールは神々の敵である巨人と対決する戦神。
ラグナロクとは終末の日のこと。

こちらに来て、私は多くの神々について知るようになり、遠く山奥に住むとされる「唯一の真なる神」と呼ばれる者の物語も聞きました。

旅の途中、未来の出来事がわかると主張する人々にたくさん出会いましたが、私は常に単純な男であり、そうしたことには興味がありません。私には、道中にチーズとパンがあれば十分です。泉や小川の水を飲み、夜にはマントにくるまって眠ります。泊めてくれた家の人々には、歌や物語で感謝の意を表し、常に質素な生活を送っているのです。

ここでは年を取らず、病気や疾患もありません。それだけで私には十分です。ヴァルハラなど必要ありません。

ヴァルハラは、選別された戦士の魂が集められる、主神オーディンの宮殿。

しかし、その日スウェーデン人たちが話していたことが私の好奇心をかき立て、私は自分でも何かよくわからないものを探し始めました。バートン、君にもその気持ちがわかるでしょう。何かに駆り立てられ、どこにいようと突き動かされる。もう気持ちは止まらない。名前も知らず、どこにあるのかもわからないものを探そうとする熱に取り憑かれたのです。

そして丘に立っていたら、近くで物音を聞いたのです。私はすぐに駆け寄り、藪の中に男がいるのを見つけました。二箇所の傷口から少し血が滴っていましたが、すぐに止まりました。彼の目は見開かれ、口は開いていました。髪は頭に貼り付き、サマーランドで着るような奇妙な服を身につけていました。

私は彼を藪から引き出し、柔らかな地面に寝かせました。すると彼は動き出し、目が動きました。最初はかすれた声で、苦しそうに言葉を発したのですが、次第にはっきりと話し始めました。

「ここは何です? 病院じゃないし、私はまだ死んでいない。」

彼が話すスウェーデン語は私には奇妙に聞こえ、ほとんど理解できませんでした。私は彼を落ち着かせるために、川の言葉で話しかけました。

川の言葉とは、この階層に到着した人たちが自然に話せるようになる共通語。彼らの住むあの世の惑星には、そこを一周している川があり、その川の周辺に集落を形成している霊たちが多い。

「あなたは友人たちの中にいます。安心してください。私、スキョルドングがあなたの安全を保証します。」

彼も今度は川の言葉で話し、「リースベット(奥さんの名前)はどこ?ストックホルムにはどう行けば?」と言ってきました。

ストックホルムはスウェーデンの首都

私はそれに答えることができませんでした。彼は弱っていて、体には二つの穴がありそこから血が流れていましたが、今はもう乾いています。ここではいつもそうですが、私たちの傷は非常に早く治ります。私は彼を支え、彼の腕を取ってレイドラまで共に歩きました。村に近づくにつれて、彼は次第に足取りがしっかりしてきました。

バートン、彼は奇妙なことを話していましたよ。「映画」と呼ばれるものや、まるでハンマーで殴られたかのような二度の衝撃について。そして彼は自分の名前がオロフ・パルメだと言い、まだ生きていることを世界に伝えなければならないと語りました。

オロフ・パルメは元スウェーデンの首相。彼は1986年、拳銃で2発撃たれて亡くなった。

私たちが村の最初の家に着いたとき、彼は意識を失いました。私は彼をユトランド出身の男が営む「ボーラー宿」に預けました。彼は、他の誰に対してもそうするように、見知らぬ男を快く受け入れてくれました。男はそれから何週間も眠り、村を去るときには若い男になっていました。

パルメは暗殺されたとき59歳だった。あの世に着いたものたちは大抵、25~30歳くらいの身体になる。

彼は、あなた(バートンのこと)やあなたのグループ(タイムストリーム)、そしてサマーランドのことを知っていきました。そして、「正しき人々」と同様に、どうしてもあなたたちのもとへ行くと言い出し始めたのです。「正しき人々」というのは、ここに長く住んでいましたが、数年前に私たちを離れ、あなたたちに合流したものたちのことです。

タイムストリームは、あの世側のメインITCステーション。

彼は私たちを去るとき、こう言いました。「ありがとう、友よ、スキョルドング。あなたたちから多くのことを学びました。私は地球で『政治家』という現実的な立場にあった者ですが、それでも今なら、ようやくサマーランドを探す準備が整った気がしています。」
バートン、彼が来た国では『政治家』というのはきっと偉大な王子のような存在なのでしょう。彼は素晴らしい人物であり、私たちは彼を非常に尊敬していました。

あなたは、彼がフラムという名の友人を見つけたと教えてくれました。それを聞いて私は心から嬉しく思います。正しい人間には友が必要ですから。今夜、私はまたこの話を皆にしなければなりません……


いかがでしたでしょう?
私たちは死ぬと、それぞれの一番過ごしやすい世界に行き、そこで生前の思い込みがなくなるまで生活します。そして大抵はまた地球に戻ってくるのです。

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