『鳳雛竜胆の花が咲く時』外伝拾遺:《鳳雛竜胆智苑縁起》≪無容喙扶持≫ 2,鳳雛龍胆智苑(ほうすう りんどう ちえん)が設立した文化財団
この無容喙扶持(むようかい ふち)は江戸時代の蘭学塾が始めたものです。八蘭(はちらん)と呼ばれた8校の蘭学塾です。現在は大学になっており、鳳雛竜胆智苑という緩やかなつながりを持ち、鳳雛竜胆智苑文化財団(ほうすう りんどう ちえん ぶんか ざいだん)を設立し、無容喙扶持の運営にあたっています。
8大学の校章をご紹介します。
1. 仁和学院女子大学(仁)
● 中央モチーフ
白梅 × 子鹿
白梅=清廉・調和
子鹿=柔和・仁愛
● 外枠
八弁梅花紋(白)
● 色
白 × 淡紅 × 墨銀
● 意匠
梅花の中心に子鹿が伏し、周囲に淡い光輪。
2. 義松女子大学(義)
● 中央モチーフ
松 × 鶴の片翼
松=節義
片翼=「義を貫く孤高」
● 外枠
六角形(武家家紋風)
● 色
深緑 × 金 × 墨黒
● 意匠
松の幹に鶴の片翼が重なり、義の一文字が金で刻まれる。
3. 礼雅女子大学(礼)
● 中央モチーフ
雅楽の舞扇 × 橘
扇=礼節
橘=古代宮廷文化
● 外枠
円形(雅楽器の胴を模す)
● 色
朱 × 白 × 金
● 意匠
舞扇の上に橘の枝が交差し、礼の文字が細金で添えられる。
4. 智竹女子大学(智)
● 中央モチーフ
竹林 × 梟(ふくろう)
梟=知恵
竹=節度・成長
● 外枠
縦長の楕円(書物の形)
● 色
青竹色 × 墨 × 白銀
● 意匠
竹林の中に梟が静かに佇み、背景に開いた書物の影。
5. 忠杉女子大学(忠)
● 中央モチーフ
杉 × 狛犬(片方)
杉=不変
狛犬=守護・忠節
● 外枠
重ね円(神社の鏡を象る)
● 色
深朱 × 墨 × 銀
● 意匠
杉の根元に狛犬が座し、忠の文字が篆書で刻まれる。
6. 信誠女子大学(信)
● 中央モチーフ
瑞雲 × 鳩
鳩=信頼
瑞雲=誠実・吉兆
● 外枠
八角形(八方に信を広げる)
● 色
空色 × 白 × 金
● 意匠
瑞雲の中を鳩が飛び、信の文字が雲間に浮かぶ。
7. 孝柿女子大学(孝)
● 中央モチーフ
柿の実 × 親子の雀
柿=学問の実り
雀=家族・温かさ
● 外枠
丸に蔦(家紋風)
● 色
橙 × 茶 × 白
● 意匠
柿の枝に親子の雀が寄り添い、孝の文字が柔らかく添えられる。
8. 悌藤女子大学(悌)
● 中央モチーフ
藤 × 二羽の燕
藤=伝統・優雅
燕=兄弟・協調
● 外枠
藤蔓を編んだ輪
● 色
藤紫 × 白銀 × 墨
● 意匠
藤の房の下で二羽の燕が向かい合い、悌の文字が細く刻まれる。
淵源は江戸時代の薬種商であった萬安堂に遡ります。元々、薬草を栽培し、調合していたので、本草学の碩学が揃う場でありましたが、そこに蘭学の素養を持つ者も集うようになりました。そこから独立し、蘭学塾をひらいた8人がおり、独立後も密接に連絡を取り合い、阿蘭陀語医書の輪読会も行っていました。蘭学で結ばれた8人なので、八蘭と呼ばれました。
次回からは、フクロウくじで科研費基盤Cの1割程度の「無容喙資金」を手にした研究者たちの物語をお伝えしていきます。
