夏、自宅になんかいる?で大ピンチ。俺は4日間、Claude Codeと戦った。
■はじめに

8月8日、夜7時。
トイレから戻って、部屋の電気を見た。
黒い影がいる。
でっかいハチだった。
一瞬で、頭が真っ白になった。
「刺されたら、洒落にならん」
オレは、
PC。
読みかけの本。
日記。
この3つだけを抱えて、1階へ逃げた。
まさか、この日から4日間も床で寝ることになるとは思わなかった。
会社員なら、翌朝会社に行けばいい。
「昨日、部屋にハチが出まして……」
そんな話を誰かにできる。
でも、FIREすると違う。
家の中で何が起きても、自分でなんとかするしかない。
自由になった。
でも、自由には「全部、自分でやる」というオマケが付いてくる。
これ、意外と知らなかった。
■AIに相談するのは、仕事だけじゃなかった
最初に思いついたのは、
「殺虫剤だろ」
だった。
オレは床の上からスマホを操作して、ハチ用のスプレーを注文した。
怖い。
だから、とりあえず武器を買う。
人間、パニックになると、だいたいこうなる。
考える前に、Amazonを開く。
ところが、ここでClaude Codeに相談してみた。
「部屋にハチがいる」
「夜7時」
「この場所にいる」
「こういう道具を持っている」
「どうすればいい?」
そんな感じで、今わかっていることを全部書いた。
すると不思議なことが起きた。
さっきまで、
「怖い」
しかなかった頭の中に、
「こういう方法がある」
「これは危ない」
「これは確認したほうがいい」
と、選択肢が並び始めた。
AIがハチを追い出してくれたわけじゃない。
オレの頭の中を整理してくれた。
これが大きかった。
AIというと、
「文章を書かせる」
「コードを書かせる」
「仕事を効率化する」
という使い方を考えがちだ。
でも、今回オレが一番助かったのは、
「一緒に考えてくれる相手がいたこと」
だった。
■そして、届いたスプレーを見て固まった

2日後。
注文したスプレーが届いた。
オレはでかい箱を開けた。
そして説明を読む。
そこには、
「屋外専用」
と書いてあった。

しかも、45秒で中身が全部出る、かなり強力なタイプだった。
ここで思った。
「……これ、部屋の中で使ったらヤバいやつじゃん」
もし何も確認せず、
「ハチだ!」
↓
「シュッ!」
とやっていたら。
たぶん今ごろ、ハチよりもオレが部屋から追い出されていた。
6畳の部屋。
本棚。
布団。
PC。
その他もろもろ。
そこに屋外用の薬剤。
考えるだけでゾッとする。

今回は、たまたま使う前に確認した。
でも、正直に言う。
普段のオレなら、表面の「ハチに効く」だけ見ていた可能性が高い。
商品の裏側。
注意書き。
使用条件。
あのへんは、だいたい読まない。
「ハチに効く」
この一言で、オレの脳内ではすでに合格通知が出ていた。
でも今回は違った。
Claude Codeとの作戦会議の中で、
「使う前に、使用条件を確認しよう」
となった。
そこで初めて、ちゃんと裏を見た。
危なかった。
AIに相談したことで、ハチだけじゃなく、オレ自身も守られた。
■戦わずして勝つ
ここで、ふと思った。
孫子の兵法に、
「戦わずして勝つ」
という考え方がある。
正面からぶつかって勝つ。
それだけが戦いじゃない。
そもそも、戦わなくていい状況を作る。
これが一番強い。
だったら、
ハチと戦う必要なんてない。
ハチを倒す。
ではなく、
ハチに勝手に出ていってもらう。
そう考えた。
Claude Codeと状況を整理しながら、
「どうすれば、ハチが自然に外へ出ていく可能性を高められるか」
を考えた。
結果、正面から戦わない作戦にした。


■4日間、オレはハチに負け続けた
やったことはシンプルだった。

窓を開ける。
外へ出られる環境を作る。
そして、待つ。
すぐには結果を求めない。
夜に確認する。
いない。
でも、まだ安心しない。
もう一度確認する。
いない。
それでも待つ。
翌朝、もう一度確認する。
いない。
そこで、ようやく、
「たぶん大丈夫だろう」
となった。
たったこれだけ。
でも、オレにとっては難しかった。
なぜなら、
早く終わらせたかったから。
人間はトラブルが起きると、
「今すぐ解決したい」
と思う。
だから、余計なことをする。
焦って動く。
確認を飛ばす。
そして、さらに面倒なことになる。
今回は、それをやらなかった。
■ハチとの戦いで、先にギブアップしたのはオレだった

8月8日の夜から、8月11日の夜まで。
4日間。
オレは1階の硬い床で寝た。
ハチ1匹に、
寝室を完全に占領された。
人間50年。
ここまで情けない敗北は、なかなかない。
しかもハチは、たぶん何も気にしていない。
オレが1階で寝ている間、
「なんか人間が勝手に逃げたな」
くらいに思っていたのかもしれない。
そう考えると、ちょっと腹が立つ。。。
でも、今夜はようやく布団で眠れそうだ。
柔らかい。
布団って、こんなに素晴らしいものだったのか。

■FIREすると、こういうことも全部自分でやる
FIREして、自由になった。
嫌な上司はいない。
満員電車もない。
朝から晩まで会社に拘束されることもない。
最高だ。
でも、
ハチはFIREを知らない。
生活のトラブルは、忘れた頃、普通にやってくる。
水漏れ。
家電の故障。
虫。
体調不良。
税金。
投資の暴落。
自由になったからといって、面倒事まで自由になってくれるわけじゃない。
むしろ、
「はい、これから全部あなたの担当です」
と返ってくる。
今回、それを改めて感じた。
でも同時に、もう一つ気づいた。
一人で暮らしているからといって、
一人で考える必要はない。
■AIは「答えを出す機械」じゃなかった

今回、Claude Codeに助けてもらった。
でも、
「AIがハチを追い出してくれた」
という話ではない。
AIは部屋に来てくれない。
窓も開けてくれない。
ハチも追い払ってくれない。
最後に動くのは、自分だ。
それでも、
「これ、どうしたらいい?」
と投げたときに、
一緒に整理してくれる相手がいる。
これは、思っていた以上に大きかった。
AIって、
もっと堅苦しいものだと思っていた。
仕事。
プログラミング。
資料作成。
投資。
文章。
そんなものだけだと思っていた。
でも違った。
「ハチが出た。どうしよう」
でもいい。
むしろ、そういうくだらない相談こそいい。
人間だって、
「ちょっと聞いてくれ」
から会話が始まる。
AIも、それでいい。
■まとめ
今回、ハチ1匹に4日間追い出された。
情けない。
でも、ちょっと面白かった。
そして、一つ学んだ。
トラブルが起きたとき、一番やってはいけないのは、焦って動くことだ。
まず止まる。
状況を書く。
選択肢を出す。
危険なものを潰す。
そして動く。
孫子は、
戦わずして勝つ。
と言った。
2500年後。
オレはそれを、
ハチ相手に実践した。
結果。
ハチはどこかへ消えた。
オレは4日ぶりに布団へ戻った。
勝った。
……たぶん。
いや、
4日間も床で寝た時点で、勝敗はかなり怪しい。。。
でも、少なくとも、
屋外用スプレーを部屋の中でぶちまけるという最悪の未来は避けられた。
それだけで十分だ。
そして、今回一番ありがたかったのは、
「ハチを追い出せたこと」ではない。
一人でパニックになっていたオレに、一緒に考えてくれる相手がいたことだ。
AIは人生の大問題だけに使う必要なんてない。
「仕事、辞めようかな」
「投資、どうしよう」
「これからの人生、どうしよう」
そんな大きな相談じゃなくていい。
「ハチが出た。どうしよう」
それでいい。
一人で抱えてパニックになるより、
誰かに話したほうが、頭は冷える。
その「誰か」がAIでもいい。
今回、オレはそれを実感した。

そして、会社員時代のオレには、そうやって隣で一緒に考えてくれる人が、10年間いなかった。

そのとき、オレが何を思い込み、どうやって抜け出したのか。
こちらに書いた。
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