ショートショート「ソーセージ座流星群」※毎週ショートショートnote5/17お題
星が流れる川のようだなんて、銀河って言葉を作った人はどれだけ美しい瞳を持っていたんだろうか。
「ソーセージ座?」
「うん。あの日、たった一度だけ見たの」
連なる星がソーセージのように繋がっていて。
スキレットで跳ねる雫と湯気を纏っていた。
そう、君は話してくれた。
「君は、一体どこに行ったんだい?」
君がいなくなって数十年が過ぎた。
今日も、最後に君と会ったときのように、星の海を見上げている。
いるはずもないのに、そこに君の痕跡を探して。
すると、船の汽笛のような音が聞こえた。
見上げると、そこに連なるソーセージが見えた。
心臓の鼓動がリズムを刻み、まるでスピーカーを通したかのように大きくなって。
「久しぶり。迎えにきたよ」
あの日と全く変わらない君がそこにいた。
金色の光の扉の中から、僕に手を伸ばして。
「君だけ若いままでズルいな」
僕は笑って、皺ができた手を伸ばした。
銀河へと駆ける無数の列車は、燻されるソーセージ群のようで、人々を冒険へと誘って。
僕らはその日から、流星となった。
いいなと思ったら応援しよう!
お気持ちをいただければ、より頑張ります!