ショートショート「キャトルイルミネーション」※毎週ショートショートnote12/21お題
「くそったれ、何だあの眩い光は!」
強い光に弱い我々には、毒だった。
光を発する惑星だけで、対処は手一杯だってのに。
この星では、生命体が自ら光を作り出してやがる。
イルミネーションとか言うらしい。
「こうなりゃ、仕方ない。この星から、イルミネーションなるものを全部集めてしまえ!」
「艦長、そんなことをしては!」
「うるさい、これからこの星を支配するんだ。
こう眩しくっちゃ、やってられん。」
「やれやれ。分かりました。後悔しても知りませんよ!」
ふん、この光がなくなるなら、それに勝る後悔など。
「キャトルミューティレーション起動。対象、イルミネーション!」
目に優しい淡い緑が宇宙船を包み込み、青い星に照射される。
「集め終えました」
「うぉっ、まぶし!何だこれは!?」
「いや、艦長。そりゃあ、この星のイルミネーションを全て集めましたから」
「おい、何も見えん、くそ!この星はダメだ。別の宇宙にワープだ!」
「だから、言ったのに…」
その日、地球はいつもより暗い夜空だった。
その空に、まばゆい光の軌跡が描かれる。
「あ、流れ星?すごく、明るいね。キラキラしてる」
はしゃぐ子どもたちと、困惑する大人達。
世界からイルミネーションが消えた日は、史上最大の謎として、今も議論の的になっている。
こちらの企画に参加させていただきました。
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