少し遅れて、春の味覚を(※コメント欄も是非お読みください)
いつも利用しているスーパーマーケットに採れたてのタケノコが並び始めたのは、大型連休前の4月下旬のことだった。
昨年の春は、友人から立派なタケノコを2本いただいた。
ぬかと唐辛子と一緒に1時間ほど茹で、そのままひと晩置いてあく抜きしたタケノコは、味も香りも格別だった。かつお節と一緒に煮た土佐煮はもちろん、根菜類と一緒に煮物にしたり、炊き込みご飯に加えたりと、春だけのその美味しさをたっぷり味わった。
あの美味しさをもう一度、と手が伸びかけたものの、この大型連休は、北海道への帰省で予定が埋まっていた。
下茹でさえしておけば冷蔵庫で保存可能とはいえ、水を替えずに一週間近く放置するのは不安である。せっかく買っても食べきれずに駄目にしてしまうのでは、と思うと、購入が躊躇われた。
採れたての皮付きのタケノコが出回る時期は短い。連休明けには、あるかどうか。あの美味しさをまた味わえるのは来年かも、と半ば諦めていた。
帰省旅から戻って二日目の、昨日の出来事。
仕事の帰り、何か野菜を少し買いたそうと生鮮館むらぬしさんに立ち寄ったところ、野菜売り場で目が釘付けになった。
宮城県産のタケノコが、まだあった。
恐らく、最初は山積みだったのだろう。けれど夕方のその時点では、残り数本。それでも、皮付き採れたての、今しか手に入らないタケノコである。
心の中で、ガッツポーズ。
小ぶりなものを1本購入し、帰宅後にぬかと唐辛子で下茹で。
しっかり冷めてからぬかを洗い落とし、水に浸して一晩置いた。
そして、今日。
下茹で済みのタケノコに合わせたのは、先日買ってきて冷凍保存しておいた十三浜の茎わかめ。塩蔵だけれど、新物である。
タケノコも、わかめも、宮城の春の味覚。
このふたつを合わせて、若竹煮を作ってみた。

茎わかめはザルに入れて水を数回取り換え、塩抜きしてから斜め切りにする。
下茹で済みのタケノコをさっと洗い、こちらはやや大きめの一口台に切り分ける。
鍋にタケノコと茎わかめ、カップ1/2杯分ほどの酒と、ひたるくらいの水を入れて火にかける。沸騰したら弱火にし、煮ること10分ほど。途中で煮汁を味見しながら顆粒だし少々で味を整える。

「やべぇ美味ぇ!」
夫、大絶賛。
「なんだこれ超美味しい!」
「すごい美味しい塩ラーメンみたいな香りがする!」
顆粒だしを加えたとはいえ、ごく少量。
茎わかめの塩と、わかめから出る出汁、そしてタケノコの旨味が凄い。
せっかくなので、石巻の義母にも食べてもらおうと持って行くことにした。

今夜の夕飯が楽しみだ。
季節の味覚は、ありがたい。
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