【本から学ぶ】あんなにほしがってたのに
子どもに「これ買って!」って
泣いてねだられたこと、ありませんか?
床に転がってジタバタされて、
こっちもへとへとになって。
あれだけ執着してたおもちゃ、
今どこにあるんだろう……って思うこと、
ありますよね。
先日読んだヨシタケシンスケさんの
『あんなに あんなに』に、
こんな言葉があったんです。
「あんなに ほしがってたのに」
たった一言なんですよ。
でも読んだ瞬間、なんかズキッときちゃいました。
🟢 「あんなに」の一言に、全部が詰まってるんですよね
この絵本の構造はとてもシンプルで、
見開きごとに
「あんなに〇〇だったのに」→「もう、こんな」
という2枚の絵だけで構成されているんです。
言葉は少ない。
説明もない。
でも、その2枚の間に
何ヶ月か、何年かの時間がある。
床でジタバタ駄々をこねている
子どもの絵を見たとき、
思い出しちゃったんですよね。
娘が5歳くらいのころ、
動物園のお土産売り場で
ぬいぐるみ欲しさに
ひっくり返ったあの日のことを。
あのとき私、
周りの目が気になって
必死で焦ってたんですよ。
でも今思えば、
あの「ひっくり返り」も
もう二度と見られないんですよね。
✅ 時間は「あっ」という間じゃなくて、「あんなに」の積み重ねなんです
絵本の途中には、
幕間のような風景が挟まれているんです。
そこには子どもが成長していくだけじゃなくて、
親もちゃんと老いていく様子が描かれています。
「なにこれ!?」と
思わず声が出ちゃうくらい、容赦ない(´∀`)
でもそれが、すごくリアルで。
私も毎日バタバタ働いていると、
娘の成長って「気づいたら…」なんですよね。
気づいたら歯が抜けてて、
気づいたら自分でランドセルを準備してて、
気づいたら口答えが上手くなってた、みたいな。
「あんなに」は、
立ち止まって初めて見えてくる言葉なんだと思うんです。
🟢 「まだたりない」って、愛情に終わりがないってことなんですよね
この絵本でいちばん胸に刺さったのは、
終盤のページ。
「あんなに あんなに あんなに いろいろ あったのに」
「まだ たりない」
ヨシタケさんご自身が
インタビューで語っていたんですが、
このフレーズはラフの段階には、なかったそうです。
「子どもがどんなに可愛くても、もう十分!とはならない。飽きることも、慣れることもない、ずっと『まだたりない』。人ってそういうものだなぁと思って描きました」と。
読んだとき、目がじんわりしちゃいました。
先週、
娘が「パパ、今日ねえ」って
話しかけてきたのに、
私はスマホ見ながら「うん、うん」って
流しちゃったんですよね。
あの「ねえ」の顔、
もう一回見たいなって、今さらになって思いました。
「まだたりない」って、
不満じゃなくて、愛情の深さなんですよね。
親ってそういう生き物なんだって気づいたら、
なんか肩の力が抜けました。
だから今夜、
娘が話しかけてきたら
スマホを置こうと思うんです。
それだけでいい。
<大人の今日が、子どもの未来になる>
そう信じているから。
読んでいただき、ありがとうございました。
